カンクン国際空港

カンクン国際空港について

カンクン国際空港（Aeropuerto Internacional de Cancún）は、メキシコ合衆国のキンタナ・ロー州、ユカタン半島のカリブ海沿岸に位置する国際空港です。1970年代初頭にメキシコ政府の国家プロジェクトとして建設が開始されたカンクンは、現在では国際的な観光地として発展を遂げており、カンクン国際空港はその玄関口として重要な役割を担っています。

空港の概要

1974年に開港したカンクン国際空港は、メキシコ国内で最も重要な空港の一つとされており、年間旅客数ではメキシコ・シティ国際空港に次いで第2位を誇ります。特にアメリカをはじめとする外国からの観光客が多く利用しており、メキシコを代表するリゾート地へのアクセス拠点となっています。空港は4つの旅客ターミナルを有しており、それぞれ異なる路線や地域からの便に対応しています。

ターミナル1: 主に北米からのチャーター便が利用。
ターミナル2: 国内定期便と一部の国際線が利用。
ターミナル3: 北米やヨーロッパからの国際定期便が利用。
ターミナル4: 2017年に完成した最新のターミナル。

これらのターミナルには合計で62の搭乗口が設けられており、2本の滑走路が1500mの間隔を空けて配置され、同時離着陸を可能にしています。空港の運営は、ASUR（Aeropuertos del Sureste）という会社によって行われており、メリダ国際空港、ベラクルス国際空港など他のメキシコの空港も同様に管理しています。

利用実績

2019年の旅客数は約2548万人を記録しており、メキシコ国内ではメキシコ・シティ国際空港に次ぐ利用者数となっています。これは、カンクンが国際的な観光地としていかに多くの人に利用されているかを示しています。

ターミナルの詳細

ターミナル1: 1974年の開港時から存在する最も古い建物ですが、改修工事を経て現在も利用されています。搭乗口は7つ。
ターミナル2: 2014年に増築されたターミナルで、搭乗口は22。
ターミナル3: 2007年に完成し、2016年に増築されたターミナルで、搭乗口は21。
ターミナル4: 2017年に完成した最新のターミナルで、搭乗口は12。

拡張と将来計画

カンクン国際空港は、増加する旅客数に対応するため、施設の拡張を継続的に行っています。2007年にはターミナル3が完成し、旅客処理能力が大幅に向上しました。2009年には新しい滑走路と管制塔が完成し、新滑走路は長さ2800m、幅45mで、従来の滑走路の北側に建設されました。新しい管制塔は高さ97mで、ラテンアメリカで最も高い管制塔となりました。2017年にはターミナル4が完成し、更なる旅客処理能力の向上が図られました。

また、ASURはカンクン国際空港を貨物輸送の拠点とする計画も進めています。この計画は3つの段階に分かれており、最終的には年間21万トンの貨物処理能力を備えた新しい貨物ターミナルを建設する予定です。

過去の事件

2009年9月9日には、カンクン国際空港からメキシコ・シティ国際空港へ向かうアエロメヒコ航空機がハイジャックされるという事件が発生しました。

まとめ

カンクン国際空港は、メキシコを代表する国際観光都市カンクンの重要な玄関口として、日々多くの旅行者を迎え入れています。4つのターミナルを備え、拡張工事も進められており、今後もその重要性は増していくと考えられます。

参考情報

空港管理会社(ASUR)のウェブサイト
カンクン国際空港
* カンクン空港でのEasy Wayレンタカーサービス

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