カンタベリー・オブ・ニュージーランド

カンタベリー・オブ・ニュージーランド

「カンタベリー・オブ・ニュージーランド（Canterbury of New Zealand）」は、ニュージーランドを代表するスポーツアパレルブランドです。オークランドに拠点を置くカンタベリー・インターナショナル社がグローバルに展開しており、日本ではゴールドウインが製品の販売を手がけています。ブランドのシンボルマークは、ニュージーランドの国鳥である三羽のキーウィが横に並んだ特徴的なデザインです。

歴史

ブランドのルーツは、1880年代にセーラとアルフレッド・ラドキン夫妻がクライストチャーチの自宅で開いた小さな毛織物工房に遡ります。当初は靴下やカーディガン、次いで肌着の製造から事業をスタートさせました。事業は順調に拡大しましたが、十分な量の紡績糸の安定供給が課題となったため、アルフレッドはアッシュバートンのジョン・レーンとプリングル・ウォーカーが運営する毛糸工場に協力を求めました。この協力関係を通じて両組織は目覚ましい発展を遂げ、1904年には正式に合併し、「レーン・ウォーカー・ラドキン社（LWR社）」が誕生しました。LWR社はその後、水着やラグビージャージといったスポーツウェアの分野に進出し、第一次世界大戦および第二次世界大戦中には軍服の製造も請け負うなど、多角的な事業展開を行いました。

1960年代に入ると、同社はヨーロッパや北米への製品輸出を開始し、国際的なブランドとしての地位を確立していきます。現在では、日本を含むアジア、中東、アフリカ、南アメリカといった世界各地で製品が販売されており、そのグローバルな事業はカンタベリー・インターナショナル社によって展開されています。

ラグビーとの関わり

カンタベリーは特にラグビー界との結びつきが強く、その公式ユニフォームは世界中で高い評価を得ています。かつては「オールブラックス」として知られるラグビーニュージーランド代表の公式サプライヤーを、1925年から1999年までの長きにわたり75年間務めました。また、日本では1997年からラグビー日本代表のジャージを提供しており、現在では女子日本代表チームを含めたオフィシャルパートナーとなっています。ニュージーランド代表以外にも、アイルランド、イングランド、ジョージア、ロシア、ナミビアといった各国のナショナルチームのジャージに採用されるなど、世界のラグビーを足元から支える存在です。

製品ラインナップ

ラグビー関連のアパレル製品はもちろんのこと、カンタベリーは男性、女性、子供向けの幅広いスポーツ衣料品、そしてスパイクシューズを含む様々なスポーツ用品を製造・販売しています。近年では、伝統的なラグビー分野に留まらず、サッカー用ユニフォーム市場への進出も積極的に行っています。その製品は機能性と耐久性を兼ね備え、多くのアスリートやスポーツ愛好家に支持されています。

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