カーウィン・マシューズ

カーウィン・マシューズ：冒険とファンタジーを彩った名優

カーウィン・マシューズ（Kerwin Mathews, 1926年1月8日 - 2007年7月5日）は、アメリカ合衆国出身の俳優であり、特に冒険映画やファンタジー映画でその名を知られています。

生い立ちと俳優への道

1926年、ワシントン州シアトルで生まれたマシューズは、幼少期にウィスコンシン州ジェーンズビルへ移り住みます。高校卒業後、第二次世界大戦に従軍。退役後、大学で演劇を学び、1954年にロサンゼルスへ拠点を移し、舞台俳優としてキャリアをスタートさせました。パサデナの劇場での演技が、コロンビア ピクチャーズの目に留まり、スタジオとの専属契約を結ぶことになります。1955年には、映画『Cell 2455, Death Row』で映画デビューを果たしました。

『シンバッド七回目の航海』とスターダム

1958年、マシューズのキャリアを決定づける作品となる『シンバッド七回目の航海』が公開されます。レイ・ハリーハウゼンによるストップモーション・アニメーションを駆使した特撮技術は、当時としては画期的であり、マシューズ自身もタイトルロールであるシンバッドを魅力的に演じました。この作品の成功により、マシューズは一躍スターダムへと駆け上がります。

ファンタジー、アドベンチャー映画での活躍

『シンバッド七回目の航海』以降、マシューズは『ガリヴァー旅行記』を原案とした『ガリバーの大冒険』や、『ジャックと豆の木』を原案とした『ジャックと悪魔の国』など、ファンタジーやアドベンチャー映画で主演を務め、その存在感を示しました。アメリカ映画だけでなく、イギリスやイタリアの映画にも出演し、国際的な俳優としての地位を確立しました。

引退と晩年

1978年に事実上俳優業を引退したマシューズは、サンフランシスコへ移住し、アンティーク専門店を経営しました。2007年、心臓発作によりサンフランシスコで逝去。81歳でした。

主な出演作品

Cell 2455, Death Row (1955)
5 Against the House (1955)
ガーメント・ジャングル (1957)
タラワ肉弾特攻隊 (1958)
シンバッド七回目の航海 (1958)
ガリバーの大冒険 (1960)
* ジャックと悪魔の国 (1962)

カーウィン・マシューズは、そのハンサムな容姿と確かな演技力で、多くの観客を魅了しました。彼の出演した映画は、今もなお、ファンタジー映画やアドベンチャー映画の古典として愛され続けています。

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