コロンビア ピクチャーズ

コロンビア・ピクチャーズ

コロンビア・ピクチャーズ・インダストリーズ（Columbia Pictures Industries, Inc.）は、アメリカ合衆国に本拠を置く映画スタジオおよび製作会社で、日本のソニーグループの一員です。この映画スタジオは、業界内で「ビッグ5」として知られる主要な映画スタジオの1つであり、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの部門モーション ピクチャー グループの一部を成しています。

設立の背景

コロンビア・ピクチャーズの始まりは1918年に遡ります。当初はジャック・コーン、ハリー・コーンの兄弟とビジネスパートナーのジョー・ブラントによって「コーン・ブラント・コーン（CBC）フィルム・セールス・コーポレーション」として設立されました。最初は短編映画からスタートし、1924年に現在の名称であるコロンビア・ピクチャーズへ改名されました。本社は1990年以降、カリフォルニア州カルバーシティの旧MGMスタジオの敷地内に位置するアーヴィング・タルバーグ・ビルディングにあります。

会社の成長と変遷

1920年代から30年代にかけて、コロンビア・ピクチャーズは特にフランク・キャプラ監督との共同作業によって成功を収めました。『或る夜の出来事』（1934年）、『オペラハット』（1936年）、『スミス都へ行く』（1939年）などのヒット作を生み出し、業界内での地位を確立しました。1940年代には短編作品なども手掛け、その後1968年にはスクリーン ジェムズとの合併を果たしました。

1982年、アメリカの飲料大手コカ・コーラがコロンビアを買収。その後の1989年には、日本のソニーがコロンビアを48億ドルで買収しました。この買収は当時の経済状況から反発も受け、アメリカ国内では日本企業がハリウッドに進出することに対する抵抗が見られました。

ソニーによる買収当初は商業的な成功が少なく、多額の赤字を計上しましたが、1990年代後半からはエンターテインメント大作がヒットし、復調を遂げます。2006年度にはアメリカ興行成績第1位を獲得、シェアを回復しました。

ロゴとアイコン

コロンビア・ピクチャーズのロゴは「コロンビアレディ」と称され、トーチを持ちドレープをまとった女性が描かれています。このロゴは自由の女神にインスパイアを受けており、何度かの変更を経ています。特に1992年に導入されたロゴは、画家マイケル・ディーズによって創作され、当時のモデルであるジェニファー・ヨセフを基にしたものでした。最近では、2014年に公開された『アメイジング・スパイダーマン2』以降、一部仕様が変更され、ソニーのモーションロゴとの統一感が出されています。

日本映画との関わり

コロンビア・ピクチャーズは現在、日本映画の配給に直接関わっているわけではありませんが、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが製作・配給する日本映画においてはコロンビア映画のブランドが使われています。特に、『斉木楠雄のΨ難』以降はその傾向が強まっています。

コロンビア・ピクチャーズは、映画業界における重要な存在であり、多くの名作を生み出し、今もなお進化を続けています。

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