カーソン・パーマー

カーソン・ヒルトン・パーマー

カーソン・ヒルトン・パーマー（Carson Hilton Palmer）は1979年12月27日生まれの元プロアメリカンフットボール選手で、カリフォルニア州フレズノで育ちました。彼はNFLでシンシナティ・ベンガルズ、オークランド・レイダース、アリゾナ・カージナルスの3チームで活躍したクォーターバックです。2021年にはカレッジフットボール殿堂入りを果たしました。

カレッジでの活躍

パーマーは南カリフォルニア大学（USC）で5年間プレーしました。2002年シーズンにはオールアメリカンファーストチームに選ばれ、オレンジボウルのMVPやハイズマン賞など、数々の名誉を手にしました。この期間、彼はチームのエースとして多大な影響を与え、その実力を証明しました。

NFLキャリアの始まり

2003年のNFLドラフトでは、シンシナティ・ベンガルズから全体1位で指名され、その後6年4269万ドルという大型ルーキー契約を結びました。しかし、1年目は出場機会がなく、主にコーチやベテランプレーヤーから学ぶ時間が続きました。2004年から正式にデビューし、徐々に成績を上げていきました。

特に2005年シーズンは、パス成功率67.8%と32タッチダウンを記録し、自身初のプロボウルに選出されました。その後、膝の大怪我に見舞われますが、懸命なリハビリを経て復帰しました。2006年には再びプロボウルに選ばれ、攻撃部門のMVPを獲得するなど、強力な実績を残しました。

チームとのトラブル

しかし、2010年にはチームが低迷し、パーマーはトレードを要請します。これに対するベンガルズの反応は拒否し、パーマーは引退すら厭わない姿勢を見せました。この状況を受け、2011年にはオークランド・レイダースにトレードされます。

オークランド・レイダースでの挑戦

レイダースでは、HCのヒュー・ジャクソンとの親交が移籍の決め手となりましたが、成績は奮わず、プレーオフ進出は叶いませんでした。パーマーは4年4300万ドルで契約延長しましたが、期待に沿うパフォーマンスができなかったのです。

アリゾナ・カージナルスでの復活

2013年、パーマーはアリゾナ・カージナルスに移籍します。移籍後、2014年シーズンには開幕から好調を維持し、契約を延長しましたが、膝の負傷でシーズンを終了。しかし、2015年にはプロボウルに選ばれ、MVP候補にも名前が挙がるなど復調を見せました。2016年にはシーズンで4,000ヤード以上のパスを記録しましたが、2017年には再び怪我に悩まされました。

引退とその後

2018年に現役を引退しましたが、通算のパス獲得ヤード46,247、タッチダウン294は、どちらもNFL歴代12位の成績です。引退後も彼の業績は評価され、2019年にはカージナルスの殿堂入りを果たしました。

私生活と家族

パーマーは、大学時代から交際していたシェーリンと結婚し、2人の子供に恵まれました。また、弟のジョーダン・パーマーもNFL選手として活躍し、同じチームに所属していた時期もありました。現役時代の彼の生涯年収は、推定1億7400万ドル以上に達し、フォーブスによると2015年の年収は2900万ドルでした。

彼のフットボールに対する情熱や人間性は、今でも多くのファンに支持されています。

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