カーティス・ハッセイ

カーティス・ハッセイ（ファンダンゴ）の軌跡

カーティス・ジョナサン・ハッセイ、通称ファンダンゴは、1981年7月22日生まれ、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン出身のプロレスラーです。WWEでの活躍で知られ、その個性的なキャラクターと確かな実力でファンを魅了してきました。

デビューからWWEへ

1999年、キラー・コワルスキーが主宰するキャンプでトレーニングを積み、プロレスラーとしてのキャリアをスタートさせました。インディー団体を舞台に数々のタイトルを獲得し、その才能を開花させていきます。

2006年、WWEとの契約を締結。傘下団体のDSW（Deep South Wrestling）でデビューを果たしますが、DSWがWWEとの関係を解消した後は、FCW（Florida Championship Wrestling）へと活躍の場を移します。

DSWでは主にトレーニングに励み、下積みを経験。FCWではトップレスラーへと成長し、FCWフロリダタッグチーム王座を2度獲得するなどの実績を残しました。しかし、WWEとの契約から4年間、ダークマッチやハウスショーへの出場が中心で、なかなかWWE本戦への昇格は叶いませんでした。

NXTでの躍進

2010年12月、転機が訪れます。NXTシーズン4にルーキーとして参加することになったのです。プロには、NXTシーズン1でプロを務めた経験を持つRトゥルースが就任。派手な技やパフォーマンスに頼らず、確かなレスリング技術を武器に、見事優勝を飾りました。

優勝後も、WrestleMania XXVIIのバトルロイヤルなど、ダークマッチへの出場が中心でしたが、2011年6月3日のSmackDownで、NXT優勝の特典であるプロとのWWEタッグ王座挑戦が実現しないことを嘆くスキットに出演。その後、英語の諺を紹介するスキットに度々登場するなど、コミカルな一面を見せ始めます。

2011年11月、NXTシーズン5にデリック・ベイトマンのパートナーとして登場。しかし、ベイトマンの恋人であるマキシンに手を出したことから、ベイトマンとの間に亀裂が生じます。マキシンを巡る三角関係は、NXTのストーリーを大いに盛り上げました。

ファンダンゴとして

2012年11月、フラメンコダンサーギミックであるファンダンゴとして、新たなプロモーションを開始。2013年3月4日のRaw Old Schoolで、コフィ・キングストンとのシングルマッチが組まれますが、リングアナウンサーの発音に不満を持ち、試合を棄権するというパフォーマンスを見せ、観客を沸かせました。

その後、クリス・ジェリコとの抗争を経て、WrestleMania 29でジェリコと対戦。キャリア初のWrestleMania出場を勝利で飾るという、異例のプッシュを受けました。

デビュー後しばらくは、フラメンゴダンサーのアンドレア・リンをパートナーとしていましたが、後にサマー・レイへと変更。シングルマッチの他、ミックスドタッグマッチにも出場しました。IC王座戦線にも加わり、王座奪取が期待されましたが、試合中に脳震盪を起こし長期欠場。ベルトには手が届きませんでした。

2016年、タイラー・ブリーズとのタッグチーム「ブリーザンゴ」を結成。ファッションポリスと称して、Smackdown LIVEのバックステージで起こった事件を捜査するパロディ劇を毎週行い、人気を博しました。

輝かしい功績

ファンダンゴのギミックは、ファンから圧倒的な支持を受け、入場曲であるChaChaLaLaは、アメリカ国内およびヨーロッパ圏内のiTunesダウンロードランキングで上位にランクインしました。

獲得タイトル

WWE
NXTシーズン4優勝
NXTタッグチーム王座（w / タイラー・ブリーズ）
FCW
FCWフロリダタッグチーム王座：2回（w / タイラー・レックス、デリック・ベイトマン）
その他
NCWニューイングランド王座：1回
NCWタッグチーム王座：1回（w / ダミアン・ヒューストン）
PLWニューイングランド王座：1回
PWF北東ヘビー級王座：2回
PWF北東タッグ王座：2回（w / ケン・フェニックス）
SCCWライトヘビー級王座：1回

カーティス・ハッセイ、ことファンダンゴは、その個性的なキャラクターと確かな実力で、プロレス史にその名を刻んだのです。

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