カート・スズキ

カーティス・キヨシ・スズキ

カーティス・キヨシ・スズキ（Kurtis Kiyoshi Suzuki）は、1983年10月4日生まれの元プロ野球選手（捕手）。アメリカ・ハワイ州マウイ島ワイルク出身で、日系アメリカ人3世です。彼の祖父母は愛知県名古屋市からの移民で、スズキ氏はその文化を受け継いでいます。

経歴

プロ入り前

スズキは、カリフォルニア州立大学フラトン校で全米大学一に選出され、同校の正捕手として素晴らしい成績を収めました。2004年には、ビッグ・ウェスト・カンファレンスのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー、ブルックス・ウォレス賞、ジョニー・ベンチ賞を受賞し、全米大学代表チームにも選ばれています。

プロ入りとアスレチックス時代

2004年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから指名され、同年からプロキャリアがスタート。その後、2007年にメジャー初昇格を果たし、テキサス・レンジャーズ戦ではメジャー史上初のハワイ出身バッテリーを形成しました。

2008年には規定打席に到達し、打率.279、7本塁打、42打点を記録。守備でも141試合に出場し、盗塁阻止率37%と安定した成績を残しました。2009年にはさらに進化し、打率.274、15本塁打、88打点という好成績をマークしましたが、2012年にはマリナーズとの東京シリーズでも活躍。

ナショナルズ時代

2012年にワシントン・ナショナルズに移籍した後は、ゲームに出場し続け、2013年には打率.222の成績を残しました。再びアスレチックスに復帰した後、ミネソタ・ツインズでの活躍が続きました。

ツインズ時代

ツインズでは、2014年にオールスターゲームにも選出され、131試合に出場。特に打撃においては、打率.240、5本塁打、50打点を記録しました。6月には自己8年ぶりの代打本塁打を記録し、注目を集めました。

ブレーブス時代

2017年にはブレーブスに移籍。そこで自己最多の19本塁打を記録する一方、守備面では苦戦する場面もありましたが、素晴らしい成果を収めました。

ナショナルズ復帰と引退

2018年には再びナショナルズに復帰し、ポストシーズンでも活躍。2019年にはワールドシリーズ制覇に貢献しました。2021年にはエンゼルスで選手生活を続けましたが、2022年シーズン終了後に現役を引退することを発表しました。

引退後

引退後は、エンゼルスのGM補佐としてフロントスタッフへの道を歩んでいます。彼のキャリアは、多くの野球ファンに記憶されるでしょう。

選手としての特性

スズキは打席内で待球打法を徹底し、対左投手に強い一方で、対右投手には若干の課題を抱えました。また、「カート・クラッチ」として知られ、勝負強い選手としても知られています。その守備力は年を追うごとに向上し、特に2008年以降は高いレベルを維持しています。

詳細情報

スズキはメジャーリーグを通じて数々の記録を残しており、マイナーリーグ時代には通算打率.283、出塁率.380の成績も収めています。左上腕には漢字で「鈴木」と入れ墨を施していることでも知られています。

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