カート・ランビス

カート・ランビス：レイカーズ黄金期を支えた武闘派ロールプレーヤー

ダレル・カート・ランビス（Darrell Kurt Rambis, 1958年2月25日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州テレホート出身の元プロバスケットボール選手、指導者。
NBAのロサンゼルス・レイカーズなどで活躍し、現在は指導者としてバスケットボール界に貢献しています。

生い立ちと大学時代

ランビスはインディアナ州で生まれましたが、幼少期にカリフォルニア州クパチーノへ移住しました。地元サンタクララ大学に進学すると、彼はすぐにその才能を開花させます。背番号34は同大学の永久欠番となり、スター選手として名を馳せました。

プロキャリア

1980年のNBAドラフトでニューヨーク・ニックスから指名を受けるも、開幕ロースターには残れず、プロとしてのキャリアをギリシャのAEKアテネでスタートさせました。ギリシャでは「Kyriakos Rambidis」という選手名でプレーし、カップ戦優勝を経験しました。

1981年、ロサンゼルス・レイカーズと契約。マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル＝ジャバー、ジェームズ・ウォージーといったスター選手たちとチームメイトになり、ランビスは体を張ったプレースタイルでチームに貢献しました。
80年代のレイカーズは「ショータイム」と呼ばれ、華麗なプレースタイルで多くのファンを魅了しましたが、ランビスは泥臭いプレーでチームを支え、4度のNBAチャンピオンを経験しました。

1988年にレイカーズを離れた後は、複数のチームを渡り歩き、1993年にレイカーズに復帰。1994年からはコーチ兼任となり、1995年に現役を引退し、コーチ業に専念することになりました。

コーチとしてのキャリア

現役引退後、ランビスは1995-96シーズンからレイカーズのアシスタントコーチに就任しました。1998-99シーズン途中には、デル・ハリスヘッドコーチの解任を受け、暫定ヘッドコーチに昇格。24勝13敗の成績を収め、チームを立て直しました。

しかし、プレーオフではサンアントニオ・スパーズに4戦全敗を喫し、シーズン終了後にはフィル・ジャクソンがヘッドコーチに就任したため、ランビスは退任しました。

2001年には再びアシスタントコーチとしてレイカーズに復帰し、2002年と2009年のNBAチャンピオンに貢献しました。

2009年夏には、ミネソタ・ティンバーウルブズのヘッドコーチに就任。長年低迷に苦しむウルブズの再建を託されましたが、2シーズンで32勝132敗という成績に終わり、2010-11シーズン終了後に解任されました。

2013-14シーズンはレイカーズでアシスタントコーチを務め、2014年7月にはニューヨーク・ニックスのアソシエイトコーチに就任。2016年2月8日には、デレック・フィッシャーヘッドコーチの解任に伴い、暫定ヘッドコーチに昇格し、シーズン終了まで務めました。

その後、一旦は退任したものの、新任のジェフ・ホーナセックヘッドコーチの要望により、アソシエイトコーチとして復職しました。

カート・ランビスは、選手として、そしてコーチとして、長年にわたりNBAの世界で活躍し、数々のチームに貢献しました。彼のバスケットボールに対する情熱と献身は、多くの人々に感銘を与え続けています。

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