カーナル・フォージ

カーナル・フォージ（Carnal Forge）

カーナル・フォージは、スウェーデンのデスラッシュバンドであり、その名前はカーカスのアルバム『ハートワーク』に収録された楽曲に由来します。1997年にメロディックデスメタルのバンド、イン・ザイ・ドリームスのギタリストであるヤリ・クーシストと、パワーメタルバンド、スティール・アタックのボーカリスト、ステファン・ヴェステルベリを中心に結成されました。その後、バンドにはヨハン・マグナソン（ギター）、デニス・ヴェストマン（ベース）、ヨナス・キェルグレン（ボーカル）が加わり、活動が本格化します。

デモ『Sweer Bride』のリリースを経て、彼らはWARミュージックと契約し、1998年には1stアルバム『Who's Gonna Burn』を発表してデビューを果たします。デビュー直後、デニス・ヴェストマンがスティール・アタックと並行して活動を行うため脱退し、ヤリの実弟であるペトリ・クーシストが新たにベーシストとして加入。その後、レーベルをセンチュリー・メディアに移し、2000年には2ndアルバム『Firedemon』を発表しました。

続いて、ヨハン・マグナソンが脱退し、ペトリ・クーシストがギターを兼任する形で活動を続け、2001年には3rdアルバム『Please… Die!』がリリースされました。バンドはサポートメンバーを経て、ラーシュ・リンデン（ベース）が加入し、ペトリはギター専任となります。2003年に発表された4thアルバム『The More You Suffer』は、日本でもリリースされ、この年には同時に3rdアルバムも日本盤として販売されました。

2004年には5thアルバム『Aren't You Dead Yet?』をリリース。その際、ライブDVD『Destroy Live』も同年に発表されましたが、メンバーのヨナス・キェルグレンが脱退し、イェンス・モーテンセン（ボーカル）が新たに加入しました。その後、キャンドルライト・レコードに移籍し、2007年には6thアルバム『Testify for My Victims』を発表します。しかし、その後のメンバー交代が続き、バンドの創立メンバーでもあるヤリ・クーシストやイェンス・モーテンセンが脱退したことで、ペーテル・ツシル（ボーカル）とディノ・メダンホジック（ギター）が加入しました。

2010年、ステファン・ヴェステルベリが脱退し、クリス・バーケンショー（ドラム）が新たに加入しました。これにより、デビュー時のメンバーは全て脱退したことになります。2011年11月には活動を一時休止しましたが、2013年春に再開し、新たにローレンス・ディナマルカ（ドラム）が加入した際には、ペトリ・クーシストとラーシュ・リンデンの2名のみが以前からのメンバーでした。その後もメンバーは入れ替わり、2018年にはトミー・ヴァールベリが新たなボーカルとして加入しました。2019年には復帰作となる7thアルバム『Gun to Mouth Salvation』をリリースしました。

2022年、ギタリストのヤリ・クーシストが脱退し、彼は他の活動に注力するようになったと語っています。そして2023年2月に、ドラマーのローレンス・ディナマルカも脱退。彼はフリーランスドラマーとして様々なスタイルの音楽を学ぶため、新たな道を歩むことを決めました。その傍ら、カーナル・フォージの現メンバーであるイェンス・モーテンセン、ヤリ・クーシスト、ラーシュ・リンデン、元メンバーのステファン・ヴェステルベリを加えたサイドプロジェクト、スラッシュメタルバンド・リーチを結成し、1stアルバム『Cyanide Christ』をリリースしています。

カーナル・フォージは、メンバーの変遷を経て、今日でも活発に活動を続けており、彼らの音楽は多くのファンに支持されています。

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