カーヌスティ・ゴルフリンクス

カーヌスティ・ゴルフリンクス：ドラマと挑戦の舞台

カーヌスティ・ゴルフリンクスは、スコットランド東海岸に位置する伝説的なゴルフコースです。1850年の開場以来、全英オープン（ジ・オープン）を8度開催し、その難易度の高さで世界中のゴルファーを魅了してきました。

コースの特徴

カーヌスティは、典型的なスコットランドのリンクスコースであり、自然の地形を活かした戦略的なコースレイアウトが特徴です。特に、コースを横断する小川「バリー・バーン」は、多くのゴルファーを苦しめてきました。

ゲーリー・プレーヤーが「世界で最も難しいコース」と評したように、カーヌスティはジ・オープンの開催コースの中でも屈指の難易度を誇ります。その難しさは、世界のゴルフコースの中でも5本の指に入ると言われています。

歴史

1975年以降、コースの荒廃と観客収容人数の問題からジ・オープンが開催されませんでしたが、1999年に24年ぶりに復活開催されました。この大会がゴルフ史に残る劇的な展開を見せたことや、商業的な成功を収めたことで、再びジ・オープンのローテーションに加わることになりました。その後、2007年、2018年にも開催されています。

また、ジ・オープンの他にも、シニアオープンや全英女子オープンなどの主要な大会が開催されています。毎年10月には、アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権の会場の一つとしても使用されています。

名物ホール：18番ホール

カーヌスティの名物ホールは、最終18番ホール（499ヤード・パー4）です。「Home」と名付けられたこのホールは、左側がOBゾーン、右側にはバリー・バーンが待ち構えており、ゴルファーに大きなプレッシャーを与えます。

近年では、ジ・オープンの最終日にこの18番ホールで数々のドラマが生まれており、記憶に残る名場面の舞台となっています。

カーヌスティの悲劇：ヴァン・デ・ヴェルデの悲劇

1999年のジ・オープンでは、ジャン・ヴァン・デ・ヴェルデが最終18番ホールで歴史的な大逆転負けを喫しました。

2位に3打差をつけて18番ホールを迎えたヴァン・デ・ヴェルデは、ティーショットを大きく右に曲げ、その後のプレーも精彩を欠き、トリプルボギーを叩いてしまいます。その結果、ポール・ローリー、ジャスティン・レナードとのプレーオフに突入し、最終的にローリーに敗れて優勝を逃しました。この出来事は「カーヌスティの悲劇」として、ゴルフ史に深く刻まれています。

2007年大会のドラマ

2007年のジ・オープンでも、最終18番ホールでドラマが起こりました。パドレイグ・ハリントンが18番でダブルボギーを叩き首位から陥落。セルヒオ・ガルシアもパーパットを外し、プレーオフへ。ハリントンがプレーオフを制し、優勝を手にしました。

まとめ

カーヌスティ・ゴルフリンクスは、その難易度の高さとドラマチックな展開から、世界中のゴルファーにとって特別な存在です。いつの日かこの地を訪れ、自らの腕を試してみてはいかがでしょうか。

登場作品

タイガーウッズPGA TOUR 09 - ゴルフゲーム

外部リンク

公式ウェブサイト
* ウィキメディア・コモンズ

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