カーネギーメロン大学日本校

カーネギーメロン大学日本校の概要

カーネギーメロン大学日本校は、兵庫県神戸市に位置する私立大学であり、情報セキュリティ教育の拠点を目指して設立されました。これは、カーネギーメロン大学と兵庫県との共同プロジェクトであり、アジア地域における情報セキュリティの専門的な研究と教育を推進するために設計された大学院大学です。主に情報セキュリティ分野でのリーダーを育成することを目的とし、全ての講義は英語で行われるため、入学希望者には高い英語力が求められました。授業料はアメリカ本校と同じで、定員はおおよそ1学年20人程度です。修了までには、約1年4か月を要し、4つの学期に分かれて履修が行われました。

しかし、高額な授業料や留学に伴う負担が大きく、学生募集は期待通りには進まず、財政が厳しい状況に陥りました。これにより、カーネギーメロン大学日本校は2010年3月に運営を終了することとなりました。以降は、兵庫県立大学と共同でダブルディグリー・プログラムを開設し、兵庫県立大学での8か月とカーネギーメロン大学での24か月を組み合わせて、両方の大学の修士号を取得できる機会を提供しています。

沿革

カーネギーメロン大学日本校は、2005年6月に設立され、同年8月に開講を開始しました。初めての学位授与式は2007年3月に行われ、その後も数回の学位授与式が続きます。2009年には第5期生を本校へ移管し、2010年3月に運営を終了しました。その後、2011年4月からは、兵庫県立大学とカーネギーメロン大学との間でダブルディグリー・プログラムが始まりました。

運営体制

運営母体は、兵庫県知事が会長を務める「財団法人ひょうご情報教育機構」です。この機関の基本財産の半分は兵庫県が出資し、残りは協賛企業からの資金で賄われていました。

所在地と研究科

大学校は神戸市中央区東川崎町にあり、神戸ハーバーランドセンタービルの17階に位置していました。ここには兵庫県立大学応用情報科学研究科も併設されていましたが、2015年には中央区港島南町に移転しました。カーネギーメロン大学の日本校では、情報セキュリティを専門とした修士課程のプログラムが提供されていました。この修士号は米国の本校から直接授与され、日本の法律においても同等の資格として認識されています。

附属機関

情報通信セキュリティ人材育成センターなど附属機関も設けられており、セキュリティ分野での人材育成が行われていました。

このように、カーネギーメロン大学日本校は、高度な専門性を持つ情報セキュリティ分野の教育現場として、一時的にではありますが重要な役割を果たしていました。

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