ガリナ・ジビナ

ガリナ・ジビナ（Galina Ivanovna Zybina、1931年1月22日 - 2024年8月10日）は、旧ソビエト連邦の陸上競技選手で、特に砲丸投で輝かしい実績を残しました。1952年のヘルシンキオリンピックから1964年の東京オリンピックまで、4大会連続でオリンピックに出場し、その全てでメダルを獲得するという偉業を達成しました。

ヘルシンキオリンピックでは、初出場ながら15.28mの世界新記録を樹立し、金メダルを獲得。この勝利を皮切りに、ジビナは世界のトップアスリートとしての地位を確立しました。その後も、1956年のメルボルンオリンピックで銀メダル、1964年の東京オリンピックで銅メダルを獲得し、その実力を世界に示し続けました。

ジビナの活躍は、砲丸投の世界記録にも大きな影響を与えました。ヘルシンキオリンピック後から1956年までの間に、彼女は砲丸投で8回もの世界新記録を樹立。その記録更新の度に、世界の女子砲丸投のレベルを引き上げました。

砲丸投以外にも、ジビナは様々な種目で才能を発揮しました。1950年のヨーロッパ選手権ではやり投で銅メダル、1954年のヨーロッパ選手権では円盤投で銅メダルを獲得するなど、その運動能力の高さを示しました。

自己ベスト記録は以下の通りです。

砲丸投：17.50m（1964年）
円盤投：48.62m（1955年）
* やり投：54.98m（1958年）

ジビナは現役引退後も、スポーツ界に貢献し、後進の育成に尽力しました。彼女の功績は、陸上競技界において永遠に語り継がれるでしょう。

著書として『勝利の誓い(スポーツ新書)』（[大島鎌吉]、西郷竹彦(翻訳)、ベースボールマガジン社、1956）があります。

2024年8月10日、ジビナは93歳で生涯を閉じました。彼女の死は、多くの陸上競技ファンにとって大きな悲しみであり、その功績を偲ぶ声が後を絶ちません。

ガリナ・ジビナ - Olympedia（英語）

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