ガンダムヘビーアームズ
『
新機動戦記ガンダムW』に登場する
モビルスーツ。全身に重火器を搭載した砲撃戦用MSであり、その名の通り「重
武装」を体現した機体です。パイロットは、冷静沈着なプロフェッショナル、トロワ・バートン。
機体解説
アフターコロニー195年、「オペレーション・メテオ」というテロ作戦の中核として投入された5機のガンダムの1機です。開発は、
ウイングガンダムゼロを手掛けたドクトルSによって行われました。元々はバートン家の庶子であるトロワ・バートンがパイロットになる予定でしたが、作戦開始直前に彼が殺害されたため、偶然居合わせた名無しの少年がトロワの名を継ぎ、パイロットとなりました。
ウイングガンダムゼロの火力特性を受け継ぎ、単機での制圧能力を重視した結果、全身に多彩な火器を内蔵する重砲撃機として設計されました。その火力は戦艦数隻に匹敵しますが、弾切れになると極端に攻撃力が低下するという弱点も抱えています。しかし、トロワの卓越した操縦技術によって、アクロバティックな近接戦闘もこなせるポテンシャルを秘めています。
操縦特性も独特で、トロワが身体で機体の重量バランスを把握するために、操縦系統に機体の荷重が反映されるよう調整されています。
Endless Waltz版
OVAおよび劇場版『
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する、
カトキハジメによってリファインされた機体です。
大河原邦男によるテレビ版のデザインに対し、カトキ版は「Ver.Ka.」または「アーリータイプ」とも呼ばれます。カラーリングはテレビ版と同じ赤系統ですが、より洗練されたデザインとなっています。
ビームガトリング: ヘビーアームズの主兵装。左腕に装着され、高い連射速度と破壊力を誇ります。EW版では、より大型化され、両腕に装備されています。
バルカン砲: 頭部に内蔵された機関砲。牽制や迎撃に使用されます。
マシンキャノン: 両肩に内蔵された機関砲。バルカン砲と連携して、敵機の接近を阻止します。
胸部ガトリング砲: 胸部装甲内部に格納されたガトリング砲。高い火力を誇ります。
ホーミングミサイル: 両肩または両脚に内蔵されたミサイル。自動追尾機能により、高い命中率を誇ります。
マイクロミサイル: 両脚または両肩、腰に内蔵されたミサイル。広範囲を攻撃する際に使用されます。
*
アーミーナイフ: 右腕に固定装備されたナイフ。格闘戦で使用されます。
劇中での活躍
地球降下後は、各地でOZの基地を襲撃し、戦果を上げます。トロワがヒイロと行動を共にするようになってからは、ヒイロのサポート役として活躍します。宇宙に上がった後は、ヘビーアームズ改に改修されます。
ガンダムヘビーアームズ改
大型宇宙戦艦ピースミリオンで改修された機体。宇宙空間での機動性を強化するため、スラスターが増設されています。
武装は、2連装化されたビームガトリングを除き、ほぼ変更されていません。
Endless Waltz版(ヘビーアームズ改)
カトキハジメによってリデザインされた機体。カラーリングが暗青緑に変更され、より洗練されたデザインとなっています。両腕に2連装ガトリングガンを装備し、射撃戦に特化した機体となっています。
プロメテウス
小説『Frozen Teardrop』に登場する機体。ヘビーアームズのコンセプトを受け継ぎ、全身に重火器を搭載しています。
ガンダムデリンジャーアームズ
外伝作品『ティエルの衝動』に登場する機体。首都防衛用砲撃機として量産されました。
ゲーム作品
数多くのガンダムゲームに登場し、その高い火力を活かした戦いが可能です。
ガンダムヘビーアームズは、重火器による圧倒的な火力と、トロワ・バートンの高い操縦技術によって、数々の戦局を打開してきた魅力的な機体です。