ガンダム［ケストレル］

ガンダム［ケストレル］について

概要

ガンダム［ケストレル］は、ガンダムシリーズに登場する架空の兵器で、有人操縦式のモビルスーツ（MS）の一つです。この機体は、2010年から連載されている小説・フォトストーリー『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に初めて登場しました。開発したのは、オークランド研究所であり、本来の名称は「ガンダム［グリンブルスティ］」です。強化人間向けに設計され、特殊部隊「ティターンズ」に配備される計画でしたが、後に反地球連邦組織「エゥーゴ」によって鹵獲されます。その後、改修され現在の名前で運用されることとなり、主人公であるヴァン・アシリアイノが操縦することになります。

デザイン

この機体のメカニックデザインは、間垣リョウタによって手がけられました。デザイン画は、幕張メッセで開催されたイベント「キャラホビ2011 C3×HOBBY」で初披露されました。ガンダム系列の多くのMSは過去の機体を基にしたバリエーションですが、ケストレルは初のオリジナル機体です。

設定背景

ティターンズ内部の女性強化兵士ロスヴァイセ専用に設計されたこの機体は、宇宙での動作試験の最中にエゥーゴに鹵獲されます。この鹵獲は、オークランド研究所内の親エゥーゴ派によるもので、機体のデータは後に研究所から削除されました。以降、アナハイム・エレクトロニクス管理下の艦「ロサ・ギガンティア」で稼働試験が行われることになります。

ケストレルは、圧倒的な機動性を持つ設計がなされていますが、強化人間専用であるため高いGに耐えられる能力を持つ必要があります。試験では、テストパイロットがこの機体に苦しむ様子が描かれ、「欠陥機」などと低評価を受けたものの、ヴァンの操縦によってその真の性能が引き出され、実戦投入されるに至ります。

機体構造

メインカメラ

ケストレルのメインカメラは胸部にあり、頭部にはダミーまたはサブカメラが装備されています。これにより、頭部が損傷しても戦闘にはあまり影響を及ぼさないよう設計されています。

推進システム

機体は胴体と両脚に3基のジェネレーターを持ち、圧倒的な機動性を誇る設計です。特に背部には、高い性能を持つレーザーロケット技術が組み込まれていますが、信頼性には課題があり、コア・ブロック・システムが採用されています。

武装

武装についても多彩で、頭部にはバルカンがあり、バックパックにはビーム・サーベルが装備されています。ビーム・ライフルも強力で、多数の予備Eパックを装備できる設計です。また、ケストレル専用のビーム・ユニットによる攻撃も可能です。

バリエーション

ケストレルは、確立されたデザインの上にさまざまなバリエーションが存在します。たとえば、マニューバー・エクステリアでは機動性を維持するために特別な装備を追加し、アーマー・エクステリアでは防御力を高めるための増加装甲を装備されています。

一方、フルアーマー・ケストレルは、アーマー・エクステリアとマニューバー・エクステリアの両方を併せ持つ最終決戦仕様で、強化された火力と機動力を提供します。

ガンダム［グリンブルスティ］

ケストレルの前身であるこの機体は、オークランド研究所が開発した強化人間専用のMSで、最初はエゥーゴに渡される前に開発が進められていました。その後の改修を経て、ケストレルとしての姿を獲得したのです。

総括

ガンダム［ケストレル］は、ただのモビルスーツに留まらず、複雑なバックストーリーや多彩なバリエーションを持っています。メカデザインや設定の魅力、実戦における活躍は、多くのファンから愛される理由と言えるでしょう。

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