ガンバッテトロフィー

ガンバッテトロフィー

ガンバッテトロフィー（Ganbatte Trophy）は、国際的なラグビーユニオンのプロリーグであるスーパーラグビーにおいて、日本のサンウルブズとオーストラリアのレベルズとの対戦で授与される特別なトロフィーです。

創設の経緯

このトロフィーが初めて設けられたのは、スーパーラグビーの2016年シーズン第4節、2016年3月19日に東京で行われたサンウルブズとレベルズの初の公式戦でした。サンウルブズは東京を本拠地とし、レベルズはメルボルンを拠点とするチームであり、両チームはこの記念すべき初顔合わせを機に、互いの友好関係を深め、称え合う証としてガンバッテトロフィーを創設することを決定しました。この試合は、オーストラリアを拠点とするチームがスーパーラグビーの舞台で日本のチームと対戦する初めての機会でもあり、両国のラグビー界にとって歴史的な一戦として位置づけられています。

レベルズと日本の繋がり

レベルズは、このトロフィーが創設される以前から日本のラグビー界と比較的深いつながりを持っていました。過去には複数の日本人選手や日本代表経験のある選手、さらには日本のトップリーグに所属していた選手がレベルズでプレーしており、チームの文化やプレースタイルに日本の影響が見られました。また、かつて日本のキヤノンイーグルスでヘッドコーチを務めたゼイン・ヒルトン氏がレベルズで指導にあたるなど、コーチングスタッフの交流も存在しました。こうした背景は、両チームが単なる対戦相手としてだけでなく、互いをリスペクトし、友好を育む基盤となり、ガンバッテトロフィー創設へと繋がったと考えられます。

対戦の歴史とトロフィーの行方

ガンバッテトロフィーを巡る対戦の歴史は、レベルズが先行する形で始まりました。初対戦以降、レベルズはサンウルブズに対し5連勝を記録し、初期の対戦においては圧倒的な強さを見せつけました。トロフィーは連勝を続けるレベルズの手元に置かれていました。しかし、迎えた6戦目、サンウルブズはこれまでの雪辱を果たすべく奮闘し、レベルズから待望の初勝利を挙げました。この勝利は、サンウルブズにとってスーパーラグビーにおける重要な節目となり、チームの成長を示すものとなりました。そして、この歴史的な勝利によって、ガンバッテトロフィーは初めてサンウルブズの手に渡ることとなりました。

ガンバッテトロフィーは、サンウルブズとレベルズの対戦が単なるリーグ戦の一試合に留まらず、両チーム、ひいては日本とオーストラリアのラグビー交流を象徴する特別な意味合いを持つことを示しています。トロフィーの名前である「ガンバッテ」は、日本語の「頑張って」に由来するとされ、互いの健闘を祈り、称え合う精神が込められています。

トロフィーを巡る両チームの今後の対戦は、スーパーラグビーにおける注目カードの一つとして、ラグビーファンに友好と競争が融合した独自の魅力を提供し続けるでしょう。


本記述は、提供された情報に基づいています。

もう一度検索