ガンヘッド (PCエンジン)

PCエンジン縦スクロールシューティングの名作『ガンヘッド』

1989年、[ハドソン]]よりPCエンジン向けに発売された『ガンヘッド』(GUNHED)は、縦スクロールシューティングゲーム]として高い人気を誇る作品です。日本では『[[ガンヘッド』として、海外では『ブレイジングレーザーズ』(BLAZING LAZERS)のタイトルで発売されました。同年公開の東宝映画『ガンヘッド』とのタイアップ作品として話題を呼び、第5回ハドソン全国キャラバン公式ソフトにも選ばれています。

映画との関係性

ゲーム『ガンヘッド』は映画『ガンヘッド』とタイトルを共有していますが、世界観やストーリーに直接的な繋がりはありません。ただし、ゲームのテレビCMには映画のシーンが使用され、登場人物も登場するなど、間接的な関連は存在します。ゲームのストーリーは映画の舞台から55年後を舞台とし、主人公は宇宙戦闘用に強化されたガンヘッド507-2を操縦します。ただし、ゲーム内のストーリーは説明書には記載されておらず、当時のチラシや広告で確認する必要がありました。

ゲームシステム

『ガンヘッド』は、当時のPCエンジン作品で主流だったトップビュー方式の2Dグラフィックを採用しています。プレイヤーは自機を操作し、多彩なショットとサブウェポン、ボムを駆使して敵を撃破していきます。全9面で構成され、1周クリアでエンディングとなります。

ゲームの特徴は、なんといってもその爽快感です。派手なエフェクトと、多様なパワーアップ要素により、敵を次々と倒していく爽快なゲーム体験を提供しています。その高い完成度から、発売当時のゲーム雑誌でも高い評価を受け、『ファミコン通信』のクロスレビューではシルバー殿堂入りを果たしました。

武器とアイテム

ゲームには、4種類のメインショットと4種類のサブウェポン、そしてボムが用意されています。アイテムキャリアーや地上のオブジェクトを破壊することでアイテムを入手し、メインショットとサブウェポンを強化できます。

メインショットは、I～IVの数字で、サブウェポンはS、M、F、Hのアルファベットでそれぞれ表示され、同じアイテムを連続して取得することで、段階的に強化されていきます。メインショットは紫色のジェルを集めることでパワーアップし、シールドを獲得することで被弾ダメージを軽減します。サブウェポンもそれぞれ独自の強化システムを持ち、戦略的な武器選択が重要となります。

メインショット

I フォトンプラクター：標準装備。多方向へのショットが可能。
II ディスラプト・ウェーブ：三日月状のウェーブ弾を発射。発射角度を操作可能。
III フィールドサンダー：敵を貫通するレーザーを発射。発射数が増加する。
IV リング・プラスター：自機周囲にバリアを展開。ショット能力は低下するが防御力が高い。

サブウェポン

F フル・ファイヤー：メインショットを強化する。
H ホーミング・ミサイル：誘導ミサイルを発射。追尾性能が向上する。
M マルチ・ボディ：自機を補助するオプションを展開。敵弾を防ぐ効果もある。
S シールド：強力な防御シールドを展開。被弾しても武器がレベルダウンしない。

さらに、特定の条件を満たすことで、8方向ショットという隠し装備を入手することもできます。

移植版と『ガンヘッド Special Version』

『ガンヘッド』は、PlayStation系ゲーム機やWii Uなどで、海外版『ブレイジングレーザーズ』として配信されています。版権の関係から、日本国外版でのリリースとなっています。

また、ハドソン全国キャラバン用に作られた『ガンヘッド Special Version』という非売品バージョンも存在します。これはキャラバン入賞者への景品として配布されたもので、現在では非常に希少価値の高いアイテムとなっています。

開発背景

『ガンヘッド』は、当初は「スーパースターソルジャー」というタイトルで開発が進められていましたが、開発中盤に映画『ガンヘッド』とのタイアップが決まり、タイトルが変更されました。ハドソンは毎年シューティングゲームを用いた全国キャラバンを開催していましたが、前年の参加者数が減少したため、映画とのタイアップにより再び盛り上げようという意図があったと言われています。

まとめ

『ガンヘッド』は、映画とのタイアップ、爽快なゲーム性、そして多彩な武器とアイテムなど、多くの魅力を兼ね備えた傑作シューティングゲームです。現在でも、その高い人気は衰えることなく、多くのファンを魅了し続けています。

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