ガーデンシティーゴルフクラブ

ガーデンシティーゴルフクラブ：伝統と格式を誇る名門ゴルフコース

ガーデンシティーゴルフクラブは、ニューヨーク州ガーデンシティーに位置する、長い歴史と伝統を誇る会員制のゴルフコースです。1899年に創立され、その格式の高さから、単に「メンズクラブ」と呼ばれることもあります。米国では数少なくなった男性会員限定のゴルフクラブとして知られています。

歴史

その起源は1897年まで遡ります。ガーデンシティーホテルのゲスト向けに、9ホールのゴルフコース「アイランドゴルフリンクス」として開業しました。設計はデベロー・エメットが担当し、その後すぐに18ホール、全長6,000ヤードに拡張され、当時としては米国最長のゴルフコースとなりました。1899年5月17日、このコースがガーデンシティーゴルフクラブとして正式に編入されました。クラブハウスは、著名な建築家リチャード・ハウランド・ハントによって設計されました。

全米オープンの開催

1902年には、全米オープンが開催され、ローリー・オークターロニーが優勝しました。この大会は、全4ラウンドで80ストロークを下回る記録が初めて達成された大会としても記憶されています。また、ガーデンシティーゴルフクラブの創立メンバーであり、アマチュアプレーヤーであったウォルター・トラビスが2位に入賞したことも特筆されます。

数年後、トラビスは自らのホームコースの改修を手掛け、バンカーの増設やグリーンの変更などを行いました。しかし、1908年にガーデンシティーゴルフクラブで開催された全米アマチュア選手権のマッチプレー準決勝では、トラビス自身が18番グリーン脇に作ったポットバンカーにボールを入れてしまい、それが原因でジェリー・トラバースに敗れるというドラマもありました。

ガーデンシティーゴルフクラブでは、1908年の全米アマチュア選手権の他にも、1900年、1913年、1936年にも同選手権が開催されています。1924年には、ウォーカーカップも開催されました。

ウォルター・J・トラビス インビテーショナル

ウォルター・トラビスの死後、彼の功績を称え、1927年にガーデンシティーで開催されていた「スプリングインビテーショナル」の名称が「ウォルター・J・トラビス インビテーショナル」に変更されました。1902年から毎年開催されているこの大会は、現在ではニューヨーク都市圏におけるミッドアマチュアゴルフの最高峰として位置づけられています。

ランキング

その質の高さは、ゴルフ雑誌などによるランキングにも表れています。2013年には、ゴルフマガジン誌の全米トップ100コースで26位、世界トップ100コースでは47位にランクインしました。また、ゴルフダイジェスト誌の全米100ゴルフコースでは55位、ニューヨーク市内のゴルフ場としては9位に評価されています。

ガーデンシティーゴルフクラブは、その長い歴史の中で、数々の重要なゴルフトーナメントを開催し、多くの名プレーヤーを輩出してきました。格式高いクラブとして、これからもゴルフ界に貢献していくことでしょう。

もう一度検索