キクノストーム

キクノストーム(Kikuno Storm)は、2009年4月8日生まれの競走馬。その競走生活は、北海道トレーニングセールでの落札から始まり、長く記憶に残るものとなりました。

2011年7月10日、京都競馬場でのデビュー戦を勝利で飾ると、その後は条件クラスで経験を積み重ねます。4歳シーズンには厩舎を移籍し、5歳春にはオープン入りを果たしました。そして6歳、大和ステークスでオープン戦初勝利という快挙を達成します。しかし、続く重賞初挑戦となる根岸ステークスでは15着と結果を残せませんでした。

転機が訪れたのは6歳の年末。カペラステークスで、36戦目にして悲願の重賞初制覇を成し遂げます。後方から豪快な追い込みを見せ、カジキをクビ差抑え、その力強い走りで関係者を感動させました。

7歳シーズン以降は勝利から遠ざかり、2018年9月5日、JRAの競走馬登録を抹消。兵庫・園田の田中一巧厩舎に移籍し、地方競馬での競走生活を続けました。しかし、2019年11月21日、地方競馬からも登録を抹消され、競走馬としてのキャリアに幕を閉じます。

華々しい活躍の舞台から退いたキクノストームは、TCC JapanのTCCホースに認定され、新たな人生を歩み始めます。2021年1月からは、栃木県河内郡上三川町のアンフィ乗馬クラブで繋養され、多くの人の心を癒やす存在となっています。

キクノストームの血統には、浦和記念など重賞8勝を挙げたプリエミネンス、兵庫ジュニアグランプリ優勝馬のハヤブサマカオー、カブトヤマ記念優勝馬のアイオーユーといった、錚々たる活躍馬の名が連なります。その血を受け継ぎ、キクノストームは自身の競走生活で、多くの感動と記憶を残しました。

馬名の由来は、冠名に「嵐」を組み合わせたもの。その名にふさわしく、激しくも美しい競走人生を送ったと言えるでしょう。デビューから引退まで、様々な困難を乗り越え、常に力強い走りでファンを魅了しました。その輝かしい戦績は、多くの競馬ファンにとって忘れられないものとなっています。

キクノストームの競走成績はJBISサーチ、netkeiba.comなどで確認できます。彼の競走馬としての功績、そして引退後の穏やかな日々は、今後の競馬史においても重要な一ページを刻むことでしょう。地方競馬での活躍や、引退後の第二の人生も、多くのファンにとって感動を与え続けるでしょう。彼の物語は、競走馬としての栄光だけでなく、その後の穏やかな日々も、人々に大きな感動を与え続けます。彼の競走生活は、まさに嵐のような激しさ、そして静かな余韻を残す美しい物語です。

もう一度検索