キミはともだち

平井堅の「キミはともだち」は、2004年5月19日にデフスターレコーズからリリースされた21枚目のシングルです。

前作「瞳をとじて」が記録的な大ヒットとなる中、わずか3週間という短い期間で発売された本作は、累計出荷枚数25万枚を記録しました。

「キミはともだち」は、友情をテーマに平井堅自身が書き下ろした楽曲です。彼は、人の心の温かさを表現するため、レコーディングの際、収録曲全てにおいて自身の体を鳴らしながら歌ったと語っています。この独特な手法が、楽曲に温もりと深みを与えているのかもしれません。

表題曲は、フジテレビ系ドラマ『ワンダフルライフ』の主題歌として起用され、幅広い層に親しまれました。ミュージックビデオは、映像作家である伊藤有壱氏が手掛けた全編アニメーション作品となっており、楽曲の持つ温かい世界観をより一層引き立てています。

カップリングには、19枚目のシングル「style」のリミックスバージョン「style（D.O.I.re-M.I.X.）」が収録されています。このリミックスでは、SOULHEADのTSUGUMIがラップで参加し、原曲とは異なる新たな魅力を加えています。

「キミはともだち」は、2004年5月31日付のオリコン週間シングルチャートで初登場5位を記録しました。特筆すべきは、同日付のチャートで、前作「瞳をとじて」が2位にランクインしていたことです。これにより、平井堅は男性ソロアーティストとして、1981年の寺尾聰以来、23年ぶりとなるシングルチャート2曲同時トップ5入りという快挙を達成しました。

「キミはともだち」は、友情という普遍的なテーマを、平井堅ならではの温かく優しい歌声で表現した楽曲です。ドラマ主題歌としての人気に加え、記録的なヒットとなった前作との相乗効果もあり、多くの人々の心に深く刻まれる作品となりました。

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