キム・コールド

キム・コールド：元ボディビルダーから俳優へ転身した異色のスター

キム・コールド（Kim Kold、1965年8月25日生まれ）は、デンマーク出身の元ボディビルダーであり、現在は俳優として国際的に活躍しています。彼のユニークなキャリアパスは、スポーツの世界からエンターテインメント業界への華麗な転身を象徴しています。

スポーツからボディビルへの転換

コールドは元々セミプロのサッカー選手としてゴールキーパーを務めていました。しかし、27歳の時にアキレス腱を痛める大怪我に見舞われ、そのリハビリのためにジムでのトレーニングを開始したことが、ボディビルを始めるきっかけとなりました。1994年にサッカー選手を引退し、1996年にはアマチュアのボディビル選手に転身。1997年からボディビル競技に出場するようになり、その才能を開花させていきます。そして、2006年にはデンマーク・チャンピオンに輝き、2010年までヨーロッパの様々な競技会に出場しました。

俳優としてのキャリア

ボディビルダーとしての活動と並行して、コールドはデンマークで鍵屋として働いたり、スペインでセキュリティ会社を設立するなど、様々な仕事に携わっていました。そんな中、2007年に友人のマッツ・マシーセンが監督した短編映画『Denis』で、初めて主人公を演じることになります。この作品は商業的な成功を収めたわけではありませんでしたが、YouTubeで400万回以上再生されるなど、インターネット上で大きな話題となり、コールドはアマチュア俳優として注目を集めるようになりました。

この成功を受けて、マシーセン監督は改めてコールドを主演に迎え、『Denis』をベースにした映画『Teddy Bear』を制作しました。この作品は、2012年のサンダンス映画祭でワールド・シネマ監督賞ドラマ部門を受賞し、コールドの俳優としての評価を確固たるものにしました。

2013年には、映画『ワイルド・スピード EURO MISSION|ワイルド・スピード_EURO_MISSION』でハリウッド映画に初出演を果たし、国際的な舞台へと活躍の場を広げていきます。その後も、『スター・トレック BEYOND』（2016年）、『6アンダーグラウンド』（2019年）などの大作に出演し、着実にキャリアを積み重ねています。

家族

私生活では、娘のサラがデンマーク在住の黒帯の空手チャンピオンであり、2013年6月にはコールドにとって初孫が誕生しています。

主な出演作品

Denis (2007) - デニス役（短編映画、主演）
10 timer til Paradis (2012) - デニス役（『Teddy Bear』として知られる長編映画）
ワイルド・スピード EURO MISSION|ワイルド・スピード_EURO_MISSION (2013) - クラウス役
スター・トレック BEYOND (2016) - ザヴァンコ役
* 6アンダーグラウンド (2019) - ダキーク役

キム・コールドは、その鍛え上げられた肉体と独特の存在感で、これからも様々な作品で私たちを魅了してくれることでしょう。

もう一度検索