キモサベ社中

キモサベ社中（きもさべしゃちゅう）

キモサベ社中は、1980年代に日本で活動していたコントグループです。メインとなるメンバーは3人で、バックバンドから2名を加えた5人編成で構成されていました。彼らはその独特なスタイルのコントと音楽的要素を融合させ、多くの観客に愛されました。

メンバー

• - キモサベ ポン太（本名：是枝正彦、鹿児島県出身、1951年10月12日生）: グループのリーダーとして、コントにおいて中心的な役割を果たしました。
• - キモサベ 又兵衛（本名：渡部由光、北海道出身、1950年4月10日 - 2022年9月7日、美術活動も行った）: 重要なメンバーで、2022年に他界するまで多くの舞台で活躍していました。
• - キモサベ 菊之丞（本名：松崎正資、大分県出身、1953年3月9日生）: 演技力と存在感でコントに華を添えていました。

また、バックバンドとして2名が在籍しており、彼らの音楽もコントに彩りを加えていました。ポン太、又兵衛、菊之丞は、劇団民藝に所属しており、演劇活動にも力を注いでいました。

グループ名の由来

「キモサベ」という言葉は、アメリカのテレビドラマ『ローン・レンジャー』に登場するインディアンの言葉で、「信頼できる相棒」という意味を持ちます。この名は彼らの相互の信頼関係を象徴しています。

活動の経緯

1981年に結成されたキモサベ社中は、当初、ポン太、菊之丞の2人とバックバンドのメンバーで活動を始めました。ライブハウスを中心にパフォーマンスを行っていましたが、さらなる飛躍を目指し、『お笑い[[スター誕生!!]]』のオーディションに応募しました。しかし、オーディション前に不安を感じた他の男性メンバーが脱退したため、又兵衛が新たに加入しました。

彼らは、バックバンドによる音の演出を特徴とし、ラジオ番組「水野晴郎の子ども電話相談室」などのネタを駆使して笑いをとっていました。コントのスタイルには音楽も多く取り入れられ、キーボードやギターが主な楽器として使用され、パフォーマンスに活気を与えていました。

主な記録

1982年には『お笑い[[スター誕生!!]]』に出場し、6週連続で勝ち進んだ結果、銀賞を獲得しました。翌年1983年にはサバイバルシリーズで優勝を果たすなど、目覚ましい成果を上げました。

しかし、グループ内での不和が原因で、1984年にはポン太と菊之丞、又兵衛が不仲に陥り、菊之丞と又兵衛は脱退することになりました。残ったポン太はバックバンドの一員とともに再結成を試みましたが、その後ほどなくして解散する運びとなりました。

メンバーのその後

キモサベポン太は、コント活動の他にも俳優として、また本名の是枝正彦名義で劇作家や演出家としても活動し、1988年に（有）パン・プランニングを設立し、数多くの舞台を手掛けるようになりました。

一方、又兵衛と菊之丞はそれぞれ名前を改名し、「キャラバン」という劇団を結成。1988年に解散後は、他のコント集団「笑パーティー」や「ザ・ニュースペーパー」などを結成し、社会風刺をテーマにしたコントに精力的に取り組みました。

受賞歴

• - 1983年　『お笑い[[スター誕生!!]]』サバイバルシリーズ優勝

キモサベ社中は、独自のコントスタイルと音楽的要素を持ち、1980年代の日本のコント界において特有の影響を残しました。

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