キャシー・コーネリアス

キャシー・コーネリアス

キャシー・コーネリアス（Kathy Cornelius、1932年10月27日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元女子プロゴルファーです。特に1950年代から1970年代にかけてLPGAツアーで活躍し、メジャータイトルを含む複数の勝利を収めました。

経歴

マサチューセッツ州ボストンに、キャシー・マッキノンとして生を受けました。学生時代はフロリダ・サザン・カレッジに進学しましたが、当時、同校には女子ゴルフチームが存在しなかったため、男子チームの一員としてゴルフの腕を磨きました。

1953年にプロフェッショナルゴルファーとしてのキャリアを開始し、同年、同じくプロゴルファーであったビル・コーネリアスと結婚しました。そして、1956年より本格的にLPGAツアーに参戦します。

LPGAツアーでの活躍

LPGAツアー参戦初年度の1956年は、彼女にとって記念すべきシーズンとなりました。この年、セントピーターズバーグ・オープンと、自身のキャリアで唯一となるメジャー選手権である全米女子オープンの2大会で優勝を飾ったのです。特に全米女子オープンでは、18ホールのプレーオフの末、対戦相手に7打差をつけて勝利するという劇的な展開でした。

その後もツアーでの活躍を続け、通算で6勝を挙げました。キャリアを通じて安定した成績を残し、賞金ランキングでは合計12シーズンにわたってトップ20入りを果たしています。具体的には1957年から1965年まで、そして1971年から1973年までの期間です。中でも、1973年にはキャリア最高位となる賞金ランキング8位を記録しました。

競技引退後の活動と家族

競技生活を退いた後も、ゴルフとの関わりは続きました。1985年には夫と共に、アリゾナ州を拠点とするゴルフ用品会社「Magique Golf」を設立し、1999年までその経営に携わりました。

また、娘のケイ・コーネリアスもゴルファーとして育ち、1981年の全米女子ジュニア選手権で優勝を果たしました。これにより、キャシー・コーネリアスと娘のケイは、USGA（全米ゴルフ協会）が主催する選手権において優勝を飾った史上唯一の「母娘ペア」という、ゴルフ界における特筆すべき記録を樹立しています。

キャシー・コーネリアスは、現役時代の輝かしい成績に加え、引退後の活動や家族とのゴルフを通じた繋がりにおいても、ゴルフ界に名を残す存在と言えるでしょう。

プロ戦績（LPGAツアー）

1956年：セントピーターズバーグ・オープン、全米女子オープン
1959年：コスモポリタン・オープン
1961年：ティピカヌー・オープン
1972年：ブルーグラス・インビテーショナル
1973年：シーリー＝ファベルジュ・クラシック

LPGAツアー通算6勝

その他の主な勝利

1956年：ホット・スプリングス・4ボール・インビテーショナル（パートナー：ビバリー・ハンソン）
* 1962年：ベーブ・ザハリアス・オープン（ベッツィー・ロールズとタイ）

その他の勝利通算2勝

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