キャッチャー・イン・ザ・ライム

キャッチャー・イン・ザ・ライム

『キャッチャー・イン・ザ・ライム』は、背川昇による日本の漫画作品です。『ビッグコミックスピリッツ』（小学館）にて2017年34号から2018年21・22合併号まで連載されました。

あらすじ

主人公は、内気で引っ込み思案な女子高生・高辻皐月。入学式の日に、同級生の南木原蓮と天頭杏によるラップパフォーマンスに衝撃を受けます。2人が創設したラップバトル部に入部した皐月は、ラップを通して少しずつ自分を変えていきます。

登場人物

ラップバトル部

高辻皐月（たかつじ さつき）
主人公。黒髪ロングヘアーで眼鏡をかけた、内気な性格の女子高生。蓮と杏のラップに惹かれラップバトル部に入部。ラップを通じて成長し、明るく前向きな性格へと変わっていく。部長争奪ラップバトル大会で優勝し、部長に就任。将来は言葉に関わる仕事を目指している。

南木原蓮（なぎはら れん）
ラップバトル部の創設メンバー。大きなリボンが特徴。快活だが面倒くさがりな性格。思ったことをはっきり言うため、皐月には厳しく接することも。ラップは歯に衣着せぬ物言いが特徴で、「ラップの申し子」を自称。過去にいじめられた経験があり、父親との関係にも問題を抱えている。医学部を目指している。

天頭杏（てんどう あんず）
ラップバトル部の創設メンバー。ふくよかな体型。友達思いな性格で、蓮とは幼馴染。長文のライムを畳み掛けるラップスタイル。将来は保育士を目指している。

春月空木（はるつき うつぎ）
トランスジェンダーの女子生徒。皐月の勧誘を受け入部。下ネタを多用したラップが特徴。部長争奪戦では皐月に敗れ副部長に。過去の恋愛のトラウマを乗り越え、前向きに生きる。

彩葉楓（いろは かえで）
ラップバトル部の二年生。ポニーテールと泣きぼくろが特徴。作詞や作曲、ブレイクダンスが得意。褒められると調子に乗るタイプ。渡米後はラップやブレイクダンスの動画で人気者に。

その他の人物

棘棗（いばら なつめ)
沼津北女子高の一年生で、蓮の幼馴染。貧しい家庭に育ち、不幸である事が人を強くすると信じている。蓮にラップを教えた張本人だが、過去の出来事から蓮とは疎遠になっている。

枝下柳（しだれ やなぎ）
棗と同じく沼津北女子高の一年生で蓮の幼馴染。長身で不安定な精神状態。棗と共に行動し、蓮を追い詰めるような言動をする。

日向葵（ひなた まもる）
空木の小学校時代の同級生。空木がトランスジェンダーであることを理解し、励ます。

『キャッチャー・イン・ザ・ライム』の魅力

本作は、内気な少女がラップを通して成長していく姿を描いた青春物語です。個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマ、そして熱いラップバトルが見どころです。友情、葛藤、そして未来への希望が詰まった作品として、多くの読者に感動を与えています。

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