ビッグコミックス

ビッグコミックスとは

ビッグコミックス（BIG COMICS）は、日本の出版社である小学館が発行する漫画単行本のレーベルです。このレーベルは主に、『ビッグコミック』系列の雑誌に掲載された作品を集めており、略称はBCとして広く知られています。1973年に創刊されたこのレーベルは、数多くの人気マンガを世に送り出してきました。

収録作品の概要

ビッグコミックスは、複数の雑誌の作品を網羅しています。具体的には、『ビッグコミック』『ビッグコミックオリジナル』『ビッグコミックスピリッツ』『ビッグコミックスペリオール』などの本誌からの作品に加え、増刊号や非漫画雑誌に掲載された男性向け作品群も収録されます。また、携帯コミック配信サイト『モバMAN』の掲載作品や著名な作家による短編集も、このレーベルの特徴です。

創刊と成長

ビッグコミックスは1973年9月1日に初刊を迎えました。この初巻は篠原とおるによる『さそり』で、その後のビッグコミックスの成長を促す契機となりました。当初、青年漫画ジャンルは未成熟だったため、多くの作品が雑誌掲載のみで単行本化されずにいました。しかし、1980年代にかけて、ヤング誌の創刊が相次ぎ、以前連載されていた作品も次々に単行本化されるようになりました。

発行スタイル

ビッグコミックスの作品は、基本的にどの雑誌に掲載されても同じ「ビッグコミックス」のタイトルで扱われますが、特定の雑誌に掲載された作品には、異なる呼称が用いられることがあります。例えば、『ビッグコミックスピリッツ』に掲載された作品の場合、『ビッグスピリッツコミックス』という特別な名前が使われることがあります。

モバMANと新たな出版形態

2009年からは、携帯コミック配信の『モバMAN』に掲載された作品もビッグコミックスの名の下に発行されるようになりました。同じ型番「BC」を使用しますが、特有のロゴが施されることで区別されています。こんな形で新たな時代に合わせた出版がなされています。

特殊な表記規則

ビッグコミックスでは、全作品に独自の表記ルールがあります。完結していない作品には「第○集」と表記され、完結したものには「第○巻」と記載されます。ただし、このルールは全ての作品に一律ではなく、担当編集者によって若干の違いが見られることもあります。

関連レーベル

ビッグコミックスは、いくつかの関連レーベルを持っており、それぞれの特性があります。例えば、特装版の『ビッグコミックススペシャル』や、ワイド版の『ビッグコミックスワイド』など、様々な作品のニーズに応える形で構成されています。さらに、特定のテーマに特化したレーベルも存在し、シニア世代を対象とした作品を集めた『ビッグコミックス フロントライン』などがあります。

結語

このように、ビッグコミックスはその多様性と長い歴史を持つレーベルであり、今なお多くの読者に愛されています。漫画の収集や購読を楽しむ上で、このレーベルの持つ独自の取り組みやスタイルは、非常に興味深いものと言えるでしょう。

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