キャノンボール2

映画『キャノンボール2』の詳細

『キャノンボール2』は、1984年にアメリカのワーナー・ブラザースと香港のゴールデン・ハーベストによって制作されたカーアクション映画です。本作は1981年に公開された「キャノンボール」の続編であり、物語はその翌年を舞台にしています。映画はMPAAによってPG（パレンタルガイダンス）として評価され、公開当年にはゴールデンラズベリー賞に多数のノミネートを受けるなど、賛否を呼んだ作品となりました。

あらすじ

物語は、アラブの王族ファラフェル家のシーク王子がアメリカで開催されたキャノンボールに参加した結果、優勝を逃したところから始まります。父王はシークに再びアメリカへ行き、キャノンボールで優勝することを命じますが、そのレースは2年に1度の開催です。シークは悩んだ末、父王の提案に基づき、自らキャノンボールを主催することを決意。彼は賞金100万ドルをかけて、様々な参加者を招待します。

参加者には前年度のキャノンボールに参加したJ.J.やビクター、フェンダーバーム、マーシーとジルなどおなじみの面々も含まれています。また、胃潰瘍を抱えるシークは医師ドクター・ヘルシングを雇い、レース中のサポートを頼むことにしました。

一方、アメリカのマフィアであるカネロニ一家は、家族の一員ドンドンの優柔不断さから困惑し、ドンドンの借金を取り立てようとします。借金の相手はフェンダーバームであり、彼はマフィアに追い詰められる中でシークの存在を告げてしまいます。その結果、シークを誘拐しようという計画が浮上します。こうして、シークのキャノンボール開催と、マフィアの陰謀が絡み合うまさに波乱の展開に期待が寄せられます。

登場キャラクターとキャスト

本作には多彩なキャラクターが登場します。ファラフェル王家は、シークをジェイミー・ファーが演じ、忠実なしもべダグをダグ・マクルーアが演じています。アメリカ陸軍のコンビでは、J.J.をバート・レイノルズが、ビクターをドム・デルイーズが演じています。さらに、シスター・ヴェロニカ役にはシャーリー・マクレーン、シスター・ベティをマリル・ヘナーが担当しています。

また、三菱チームのメインドライバーとしてリチャード・キールが演じるアーノルド、そしてジャッキー・チェンも特別出演し、彼の役割はコ・ドライバー兼システムエンジニアです。ランボルギーニ美女コンビでは、スーザン・アントンとキャサリン・バックが華を添えます。

評価と関連作品

『キャノンボール2』は1984年にゴールデンラズベリー賞にノミネートされたことで、その出来栄えには議論が巻き起こりましたが、興行的には一定の成功を収めました。関連するメディアであるゲーム版『キャノンボール2』も存在し、1983年には様々なプラットフォーム向けにリリースされています。

本作は、映画界におけるカーアクションの一つの光景を描いた作品であり、続編ながらも新たな挑戦と冒険が繰り広げられる様子は、多くのファンに愛されています。キャノンボールという無制限のレースがもたらす刺激と楽しさは、今もなお多くの人々の記憶に残ることでしょう。

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