キャロル・バーネット
キャロル・バーネット(Carol Burnett)は、
1933年4月26日に
テキサス州サンアントニオで生まれたアメリカの女優、コメディエンヌ、声優です。彼女の両親は映画業界に関わっており、父親は映画館の劇場マネージャーでしたが、両親ともにアルコール中毒であったため、彼女は祖母と共に生活することになりました。これは彼女の幼少期に大きな影響を与えました。両親は
1930年に離婚し、その後、キャロルと祖母は
ハリウッドに移住しました。彼女は映画の黄金期を目の当たりにしながら育ち、演技に対する興味を持つようになります。
キャロルは
1951年に
ハリウッド高校を卒業し、次に
カリフォルニア大学ロサンゼルス校に進学。そこで当初はジャーナリズムを学びましたが、
演劇への情熱から専攻を変えました。演技の授業での優れたパフォーマンスが評価され、女優の道を選ぶことになりました。これにより、彼女は次第にテレビや舞台で活動を始めます。
彼女のキャリアの中で、
1967年に制作した自身の冠番組『The Carol Burnett Show』が特に有名で、約10年間にわたり放送されました。この番組は彼女のコメディの才能を存分に発揮する場となり、視聴者からの絶大な支持を得ました。番組を通じて、キャロルは5度のゴールデン・グローブ賞、3度の
エミー賞、8度のピープルズ・チョイス・アワードを受賞しました。
1980年代から
1990年代には、彼女主演の他の記念番組も制作され、彼女の人気は不動のものとなります。また、
1975年には
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにも星を獲得しました。さらに、
2010年にはスタジオ・ジブリのアニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』の英語吹き替え版で声優としても活動しました。映画やテレビ、さらには舞台でも活躍し続ける彼女の姿勢は、多くのファンに愛されています。
プライベートでは、キャロルはこれまでに2回の離婚を経験し、2度目の夫である映画プロデューサーのジョー・ハミルトンとの間に3人の子供をもうけました。ハミルトンとの離婚は
1984年で、その後、
2001年には作曲家のブライアン・ミラーと再婚しています。彼女の家族に対する情熱と献身も、彼女の公私における成功の一部となっています。
キャロル・バーネットは、数ヶ月にわたる手術と回復を経て、今もなお映画やテレビで才能を発揮し続けています。彼女の功績は、コメディ界だけでなくエンターテイメント全体において重要な位置を占めており、今後もその影響力は続いていくでしょう。