キヤノンの銀塩コンパクトカメラ製品一覧

キヤノン銀塩コンパクトカメラ製品一覧

キヤノンは、110フィルムからAPSフィルムまで、様々なフィルムフォーマットに対応した多様な銀塩コンパクトカメラを製造してきました。以下に、各フィルム規格ごとの主な製品シリーズと特徴をまとめます。

110フィルム使用カメラ

キヤノン110ED (1975年3月発売)
レンジファインダーを搭載し、26mm F2.0の明るいレンズを備えた高級機です。110フィルムカメラの中では高機能で、デート機能も搭載しています。
キヤノン110E (1975年3月発売)
110EDからレンジファインダーとデート機能を省き、レンズをF2.7とした廉価版モデルです。
キヤノン110ED20 (1977年9月発売)
110EDの改良版で、ISO400のフィルム感度設定に対応しました。

126フィルム使用カメラ

キヤノマチックM70 (1970年3月発売)
126フィルムを使用するカメラです。

135フィルム使用カメラ

キヤノネットシリーズ
1961年から発売され、社会現象を巻き起こしたベストセラーシリーズです。35mmフルサイズ(24×36mm)判のカメラです。
デミシリーズ
1963年から発売されたハーフサイズ(18x24mm)判のカメラシリーズです。
ダイアル35シリーズ
1963年に発売されたハーフサイズ(18x24mm)判のカメラシリーズです。スプリングによる自動巻き上げ機構が特徴です。
キヤノンダイヤル35 (1963年11月発売)
キヤノンダイヤル35-2 (1968年4月発売)
オートボーイシリーズ
1979年から発売されたオートフォーカス機能搭載のコンパクトカメラシリーズです。
スナッピィシリーズ
1982年から発売された、より簡略化されたコンパクトカメラシリーズです。
スナッピィ50 (1982年7月発売)
4枚構成のレンズ（4枚目にプラスチックモールド非球面レンズを含む）を搭載した35mm F3.5カメラです。2点ゾーンオートフォーカスを採用しています。
スナッピィ20 (1982年7月発売)
スナッピィ50をベースに、F4.5の固定焦点レンズとした廉価版モデルです。
スナッピィS

その他の機種
キヤノンキヤノデートE (1970年12月発売) / キヤノンキヤノデートE-N (1973年3月発売)
日付写しこみ機能の先駆けとなったモデルです。距離計連動式でプログラム式の電子シャッターを搭載。レンズは40mm F2.8。キヤノンキヤノデートE-Nは、電池消耗時のシャッターロック機構を追加し、ピントリングや日付ダイヤルの色を変更したマイナーチェンジモデルです。
キヤノンデートマチック (1974年11月発売)
キヤノンキヤノデートE-Nの機能を継承しつつ、大幅な軽量化を実現したモデルです。距離計連動式でプログラム式の電子シャッターを搭載。レンズは40mm F2.8。
キヤノンA35デートルクス (1977年10月発売) / キヤノンA35F (1978年3月発売)
キヤノン初のフラッシュ内蔵カメラです。プログラムAE、距離計連動式、デート機能、フラッシュマチック(CAFS)を搭載。レンズは40mm F2.8。「ナイター」という別名も持ちます。キヤノンA35Fは輸出用モデルで日付写しこみ機能がありません。
キヤノンBF35QD-N (1994年4月発売)
3群3枚の32mm F5.6の固定焦点レンズ搭載モデルです。
キヤノンCB32QD (1995年3月発売)
3群3枚の35mm F4.5の固定焦点レンズ搭載モデルです。

ラピッドフィルム使用カメラ

デミラピッド (1965年6月発売)
ダイアルラピッド (1965年10月発売)

IX240フィルム使用カメラ

IXYシリーズ
APSフィルムに対応したコンパクトカメラシリーズです。北米では「ELPH」、欧州・アジア・オセアニアでは「IXUS」として販売されました。

これらのカメラは、各時代の技術革新を反映し、多様なユーザーのニーズに応えるべく開発されました。キヤノンの銀塩カメラの歴史は、カメラ技術の進歩と、写真文化の発展に大きく貢献しています。

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