キューティ・コップ

キューティ・コップ：予測不能な逃亡劇と笑いの渦

2015年公開のアメリカ合衆国産コメディ映画『キューティ・コップ』（原題:Hot Pursuit）は、真面目すぎる性格ゆえに失敗ばかりの警察官と、麻薬カルテルの証人女性の逃亡劇を描いた作品です。監督はアン・フレッチャー、主演はリース・ウィザースプーンとソフィア・ベルガラという豪華キャストが顔を揃えています。日本では劇場公開されませんでしたが、DVDとブルーレイディスクがリリースされ、多くの観客を魅了しました。

生真面目すぎる警察官と麻薬カルテルの証人

サンアントニオ市で働くローズ・クーパーは、生真面目すぎる性格が災いし、様々な失敗を繰り返す警察官です。市長息子の取り調べで過剰反応し、証拠管理の仕事に追いやられるほどです。ある日、彼女は上司から極秘任務を言い渡されます。それは、麻薬カルテルの証人であるフェリペ・リヴァとその妻ダニエラの警護でした。しかし、ローズが目を離した隙に、フェリペと護衛は殺し屋に殺害されてしまいます。

逃亡劇の始まり

ダニエラは、殺し屋から逃れるため、スーツケース一つで逃亡を開始。その際にローズに手錠をかけられてしまい、2人は共に行動することになります。偶然出会った2人の刑事から逃亡し、ダラスを目指して逃走を開始した2人。カーラジオから、自分たちが指名手配犯になっていることを知ります。

予想外の出来事と新たな仲間

逃亡中に、白い粉をまき散らしながら走るトラックを発見したローズは、そのドライバーを調べようとしますが、殺し屋に追われ、トラックに飛び乗ってしまいます。トラックのドライバー、レッドが休憩中に、トラックを拝借しようとするも、レッドが拳銃を持って現れ窮地に陥ります。しかし、2人はレズビアンのカップルを装うことで窮地を脱します。

さらに、トラックの荷台から見つかった男、ランディも加わり、逃亡劇は新たな展開を迎えます。ランディは妹に暴力を振るう男を殴ったことで追われており、クーパーの情状酌量を条件に協力することになります。

困難と信頼

順調に見えた逃亡劇でしたが、ダニエラがローズのメモ書きを見てしまい、2人の信頼関係に亀裂が入ります。果たして、2人は無事にダラスへたどり着き、ダニエラは夫の代わりにカルテルを告発することができるのでしょうか。

キャストと製作

本作は、リース・ウィザースプーンとソフィア・ベルガラをはじめ、実力派俳優たちが脇を固めています。2014年5月にはルイジアナ州ニューオーリンズで約2ヶ月間の撮影が行われ、2015年2月には予告編が公開されました。

興行成績と評価

2015年5月8日、全米3003館で公開され、公開初週末には1394万ドルを稼ぎ出すなど、興行的な成功を収めました。しかしながら、批評家からは酷評され、Rotten Tomatoesでは批評家支持率7%、Metacriticでは加重平均値31/100と低い評価となっています。

まとめ

『キューティ・コップ』は、予測不能な展開と笑いに満ちた逃亡劇で、観客を飽きさせません。リース・ウィザースプーンとソフィア・ベルガラの絶妙なケミストリーも魅力の一つです。批評家の評価は低いものの、痛快なアクションとコメディ要素満載の作品として、多くの観客に楽しんでもらえる映画です。

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