キューバの行政区画

キューバの地方行政区分

キューバは、15の州（Provincia）と「青年の島（Isla de la Juventud）」（旧ピノス島）と呼ばれる1つの特別自治体によって地方行政が区分されています。さらに、各州の内部には168の自治体（Municipio）が存在します。

この区分は、キューバ独立戦争の時代に、スペイン軍が軍事的な危険区域を分離するために用いた地域区分に類似していると指摘されています。

政治体制と地方自治

キューバは中央集権的な政治体制を採用しており、各州や地方自治体が有する自治権は限定的です。各州には州議会が存在しますが、その構成員は住民による直接選挙ではなく、間接的に選出されます。選出の流れは以下の通りです。

1. 住民が議会議員を選出
2. 議会が執行委員会の委員を選出
3. 執行委員会の委員が各州に5つ存在する地域議会を構成
4. 地域議会が執行委員会の委員を選出
5. 選出された委員が結集し州議会を構成

州議会にも執行委員会が存在し、各段階で議会が有する行政機能を監督します。

特別自治体である「青年の島」は、島全体で一つの自治体を成しており、地方自治に関する諸問題については、直接中央政府の監督を受けています。

歴史

キューバの地方行政区分の歴史は、1827年に当時キューバを支配していたスペインによって設置された3つの区域に遡ります。

中央（Central）
西部（Occidental）
東部（Oriental）

その後、この区分は1878年までに6つの州（Provincia）となり、独立後もキューバ革命後の1976年の新憲法まで使用されました。

1976年 - 2010年

1976年の新憲法施行後、キューバは14の州（Provincia）と特別自治体であるピノス島（現在の青年の島）に区分されました。この際、それまでラ・アバーナ州（ハバナ州）に所属していた首都ラ・アバーナ（ハバナ）が分離し、単独の構成体となりました。

2010年

2010年にラ・アバーナ州（ハバナ州）は解体され、新たにアルテミサ州とマヤベケ州に分割されました。

下位行政区画

各州には、168の基礎自治体（Municipio）が所属しています。

参考資料

Statoids.com/Cuba：歴史

関連項目

ISO 3166-2:CU
キューバの都市の一覧

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