キユーソー流通システム

株式会社キユーソー流通システム

株式会社キユーソー流通システム（K.R.S.Corporation）は、日本の運送会社であり、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。

概要

キユーピー株式会社を親会社とし、グループ全体の物流を担っています。特徴的なのは、本体や協力会社が共同配送に用いるトラックに表示された「キユーソー便」のロゴです。社名に「キューソー」とありますが、これは前身である「キユーピー倉庫」の略称に由来し、親会社と同様に大文字の「ユ」が使用されています。

近年では、キユーピーグループ以外の企業への営業も積極的に展開しており、2022年11月期においては、営業収益に対するキユーピーの割合は6.3%となっています。これは、グループ企業以外の顧客基盤を拡大し、事業の多角化を進めていることを示しています。

2021年1月18日には、親会社であるキユーピーが保有する一部株式を売却したことにより、キユーピーの連結子会社から持分法適用関連会社へと移行しました。

沿革

キユーソー流通システムの歴史は、1966年にキユーピーの倉庫部門が独立したことに始まります。

1966年2月 - キユーピーの倉庫部門が分離独立し、「キユーピー倉庫株式会社」として設立。本社は東京都調布市仙川町。
1976年7月 - 「キユーピー倉庫運輸株式会社」に商号変更。
1989年11月 - 共同配送便の名称を「キユーソー便」に統一。
1989年12月 - 「株式会社キユーピー流通システム」に商号変更。
1993年11月 - 本社を調布市の京王調布小島町ビルに移転。
1995年9月 - 東京証券取引所第2部に株式を上場。
2000年4月 - 「株式会社キユーソー流通システム」に商号変更。現在の社名となる。
2004年6月 - 東京証券取引所第1部に株式を上場。
2016年10月 - 本社を現在地に移転。
2022年4月 - 東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。

事業内容

キユーソー流通システムは、食品物流をコア事業として、保管、輸送、配送、情報管理など、サプライチェーン全体をカバーする総合的な物流サービスを提供しています。特に、温度管理が重要な食品の物流においては、高度な技術とノウハウを有しています。また、共同配送システムの構築・運営にも力を入れており、効率的な物流ネットワークを構築することで、顧客のコスト削減や環境負荷低減に貢献しています。

今後の展望

キユーソー流通システムは、食品物流のリーディングカンパニーとして、更なる事業拡大を目指しています。そのためには、既存事業の強化に加え、新たな物流技術の導入や、新たな顧客層の開拓が不可欠です。また、環境問題への意識の高まりを受けて、持続可能な物流の実現に向けた取り組みも強化していくと考えられます。

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