キラキラサンデー アイドルじゃじゃうまランド

『キラキラサンデー アイドルじゃじゃうまランド』は、文化放送が制作し、毎週日曜日の12:30から13:00に、よみうりランド一社提供の『キラキラサンデー』枠内で放送されていたラジオ番組です。放送期間は1986年10月12日から1988年6月26日までで、略称は「じゃ馬」として親しまれていました。

番組は、前番組『健次と靖子のおもしろランド』の後を受け、若手タレントである松本典子と浅香唯の二人がパーソナリティを務めるトーク番組としてスタートしました。当初は、松本典子を姉、浅香唯を妹に見立てた姉妹のような関係性をコンセプトに、二人の自然な会話や掛け合いが番組の魅力となっていました。

番組のコンセプトは次第に変化し、「『じゃじゃうま教』布教の場」というユニークなものへと移行しました。毎週、番組最初のコーナー「オリジナルの教祖様はどっち」で、松本と浅香が様々な対決企画を行い、勝った方が教祖、負けた方が家来となって番組を進行するという形式が確立されました。このコーナーでは、「早口言葉勝負」や「ものまね勝負」など、バラエティ豊かな対決が繰り広げられ、リスナーを楽しませました。

松本典子と浅香唯にとって、この番組は6か月ぶりのラジオレギュラー出演となりました。番組には、リスナーから多くのはがきが寄せられ、1987年中期頃には週に約300枚のはがきが集まっていました。リスナーの男女比は男性4：女性1でしたが、女性リスナーからの投稿も増えつつあったとのことです。はがきが採用されたリスナーには、番組特製のテレホンカードがお守り風の袋に入れてプレゼントされました。

『キラキラサンデー アイドルじゃじゃうまランド』は、昼間の放送であり、文化放送のみでの放送だったため、通常は電離層の関係で文化放送の放送区域外での聴取は困難でした。しかし、ワニブックスの『UP to boy』誌上で、本番組の「誌上ふりーとーく」コーナーが1987年9月号からスタート（1988年9月号まで）したことがきっかけとなり、全国各地からのはがきが届くようになりました。番組では、聴こえているかどうか不明ながらも、文化放送の放送区域外の地方から届いたはがきや手紙も紹介していました。また、『UP to boy』の誌上ふりーとーくコーナーでは、各地方の本番組リスナーの分布を示した「じゃじゃ馬リスナーマップ」が作成され、リスナー同士の交流を促進しました。

昼間の放送にもかかわらず、受信方法を工夫して聴取を試み、「声が聴こえた」という報告が東北地方、愛知県などの東海地方、九州地方などから寄せられました。また、『UP to boy』編集部には、「うちの地元の局でもネットして欲しい」という嘆願書が多数寄せられ、同編集部がそれを文化放送に届けたというエピソードも残っています。

番組のディレクターは、平井衛（当時『さだまさしのセイ!ヤング』『吉田照美のふッかいあな』なども担当 - 1988年3月）と、斉藤清人（1988年4月 - 、当時23歳。のちに文化放送社長に就任）が務めました。構成作家は、川勝正幸が担当しました。

番組の主なコーナーとしては、「オリジナルの教祖様はどっち → 今週の教祖様はどっちだ!?」、「じゃじゃうま教コーナー」、「いたずらテレフォン大襲撃 → きまぐれテレフォン大襲撃」、「人生相談・教祖様の一言」、「一日一善コーナー」、「信者はみんなプロモーター」、「教祖様の好きな曲」などがありました。これらのコーナーでは、松本典子と浅香唯の個性あふれるトークや、リスナー参加型の企画が展開され、番組を盛り上げました。

「じゃじゃうま教コーナー」では、それぞれの仕事現場の裏話が披露されたり、リスナーからの悩み相談が受け付けられました。「人生相談・教祖様の一言」では、リスナーの悩みを二人がスッキリ解決しようと試みました。「一日一善コーナー」では、リスナーが浅香・松本の宣伝をリポートしました。

『キラキラサンデー アイドルじゃじゃうまランド』は、松本典子と浅香唯の魅力的なパーソナリティ、ユニークな企画、そしてリスナーとの交流を通じて、多くのファンに愛されたラジオ番組でした。

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