キラーズ (アイアン・メイデンのアルバム)

アルバム「キラーズ」について

『キラーズ』（Killers）はアイアン・メイデンが1981年2月2日にリリースしたスタジオアルバムであり、バンドにとって初期の重要な作品となります。このアルバムはアイアン・メイデンのオリジナルアルバムとしては第2作目です。前作からのメンバーの変動があり、デニス・ストラットンが脱退し、エイドリアン・スミスが加入しました。彼は1988年まで在籍し、バンドのサウンドに強い影響を与えました。また、プロデューサーのマーティン・バーチもこのアルバムから参加し、彼の手によってアイアン・メイデンの音質が一新されました。

リマスタリングと再発

2015年には、オリジナルマスターテープに最新のリマスタリングを施したハイレゾ音源が配信され、よりクリアなサウンドで楽しめるようになりました。さらに2018年には、そのリマスタリング音源がCDとしてリリースされています。このCDは、1998年リマスター版では収録されていた「トワイライト・ゾーン」が除外され、英国オリジナル盤の曲順に合わせた内容となっています。

収録曲

『キラーズ』の収録曲は主にスティーヴ・ハリスによって書かれたもので、「モルグ街の殺人」と「キラーズ」以外はデビュー前に作られたものです。特に「ラスチャイルド」は1980年のコンピレーションアルバム『Metal for Muthas』に収録されています。

主な収録曲

• - The Ides Of March – 1:46
• - Wrathchild – 2:54
• - Murders In The Rue Morgue – 4:18
• - Another Life – 3:22
• - Genghis Khan – 3:06
• - Innocent Exile – 3:53
• - Killers – 5:01
• - Prodigal Son – 6:11
• - Purgatory – 3:20
• - Drifter – 4:48
• - Twilight Zone – 2:34

曲の背景

• - 「モルグ街の殺人」 はエドガー・アラン・ポーの小説に基づいており、ストーリーは非常に暗い印象を与えます。この曲は直接的にホラー的要素を持っており、リスナーを引き込む力があります。
• - 「キラーズ」 は当初インストゥルメンタルになる予定でしたが、後に歌詞が加わりました。精神病患者の視点から描かれたこの曲は、リスナーに深い印象を与えています。
• - 「トワイライト・ゾーン」 は1981年にシングルとして発表され、アメリカ盤のみに収録されることになりましたが、後のリマスター版には常に含まれるようになりました。
• - 「ウィミン・イン・ユニフォーム」 はスカイフックスのカバーで、バンドの初期のキャリアにおいて特別な位置を占めています。

参加メンバー

このアルバムには以下のメンバーが参加しています。

• - ポール・ディアノ – ヴォーカル
• - デイヴ・マーレイ – ギター
• - エイドリアン・スミス – ギター、バッキング・ヴォーカル
• - スティーヴ・ハリス – ベース・ギター、バッキング・ヴォーカル
• - クライヴ・バー – ドラムス

以上がアイアン・メイデンのアルバム『キラーズ』に関する概要です。この作品はバンドの初期の特徴を示し、後の作品へとつながる重要なステップとなりました。

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