クライヴ・バー

クライヴ・バーの音楽キャリアと影響

クライヴ・バー（Clive Burr）は、1957年3月8日にロンドンで誕生したイギリスのヘヴィメタルドラマーです。彼は後にアイアン・メイデンやサムソンなどの有名なバンドに在籍し、その卓越したドラミング技巧で知られるようになりました。

初期のキャリア

クライヴは1980年にアイアン・メイデンのドラマーとしてデビューを果たしました。彼の技術とパフォーマンスは瞬く間にバンドのサウンドに重要な要素となり、アイアン・メイデンは急速に人気を集めていきます。特に彼がドラマーとして参加したアルバム「魔力の刻印」（1982年）は、バンドの音楽スタイルを確立する上で大きな役割を果たしました。

しかし、クライヴは同年にバンドを脱退することとなります。その後はトラストというバンドのドラマーとして活動し、さらに自身のバンドであるストレイタスを結成しました。クライヴは、アルカトラスへ加入する提案もありましたが、イングヴェイ・マルムスティーンの拒否により実現しませんでした。

他のバンドでの活動

バーは、その後もゴグマゴグやエリクサー、プレイング・マンティスといったバンドでドラマーとして活躍を続けました。クライヴのスタイルは、リズムに重きを置く力強いものであり、彼が参加したバンドはどれも彼の影響を強く受けていました。特にヘヴィメタルのジャンルにおいて、彼のドラミングは重要な礎を築いたとされています。

苦悩と闘病

2000年代に入ると、クライヴは多発性硬化症を患うことになり、これが彼の音楽活動に大きな影響を及ぼしました。病気の進行に伴い、彼は治療に専念する必要がありました。彼の闘病の様子を知ったアイアン・メイデンのメンバーたちは、チャリティーコンサートを開催し、その収益金を彼の治療費に充てることにしました。この出来事は、仲間たちとの絆の深さを示す一例と言えます。

彼の音楽業界における影響力は、病を抱える中でも多くのファンに勇気を与えました。クライヴは、彼の作品を通じて多くの人々に感動を与え続けました。

最期の時

2013年3月12日、クライヴ・バーは自宅で56歳という若さで亡くなりました。彼の死はヘヴィメタル界だけでなく、音楽の世界全体にとって大きな損失となりました。

音楽機材

クライヴ・バーは、初期の頃にはラディック製のドラムセットを使用していましたが、「魔力の刻印」以降はTAMAのドラムセットに切り替えました。この機材の選択も、彼の演奏スタイルに影響を与えました。

まとめ

クライヴ・バーは、ただのドラマーではなく、数々の名曲やライブパフォーマンスを通じて多くのファンに愛された存在でした。彼の音楽キャリアや人間性は、今なお多くの人々に記憶され続けています。

もう一度検索