キルスウィッチ・エンゲイジ

キルスウィッチ・エンゲイジ：メタルコアシーンを代表するバンドの軌跡

キルスウィッチ・エンゲイジ (Killswitch Engage, 略称：KSE) は、アメリカ合衆国出身のメタルコアバンドとして世界的な人気を誇ります。メロディックデスメタルとハードコアの融合という、他に類を見ないサウンドで知られ、数々の名曲を世に送り出してきました。本記事では、彼らの歴史、特徴、メンバー、そして日本公演などについて詳しく解説します。

1999年：バンド結成と最初のアルバム

1999年、Overcastでベーシストを務めていたマイク・ダントニオと、Aftershockのギタリストだったアダム・デュトキエヴィッチの出会いが、KSEの始まりでした。彼らはAftershockのもう一人のギタリスト、ジョエル・ストレッツェルを誘い、さらにCorrin/Nothing Stays Gold出身のジェシー・デイヴィッド・リーチをボーカリストに迎え、アダムがドラムを担当する形でバンドが結成されました。2000年には、Ferret Recordsからデビューアルバム『Killswitch Engage』をリリース。

2001年以降：メンバーチェンジと成功

2001年、Roadrunner Recordsと契約。同時にアダムがギターに転向し、Aftershock出身のトム・ゴメスがドラマーとして加入、5人編成となります。2002年には2ndアルバム『Alive or Just Breathing』を発表。このアルバムは、英Kerrang!誌で高評価を獲得、米CMJラウド・ロック・チャートでは4週連続1位を記録するなど大きな成功を収めました。しかし、アルバム発売直後、ジェシーが脱退。その後任として、Blood Has Been Shedのハワード・ジョーンズが加入します。

ハワード加入後も、KSEは精力的な活動を続け、数々のフェスへの出演やツアーを経験。2003年にはトムが脱退し、代わりにハワードのバンドメイトだったジャスティン・フォリーがドラマーに加入しました。2004年発表の3rdアルバム『The End of Heartache』は、25万枚以上のセールスを記録し、オーストラリアのチャートにもランクイン。さらに、収録曲が映画『バイオハザードII アポカリプス』のサウンドトラックに採用され、グラミー賞にもノミネートされました。

2005年以降：更なる進化とメンバーの変遷

2005年にはバンド初のDVD『(Set This) World Ablaze』をリリース。その後も継続的にアルバムを発表し、世界各地でツアーを行いながら、音楽性を進化させていきます。しかし、2010年にはハワードが一時的に脱退、代役としてオール・ザット・リメインズのフィリップ・ラボンテやジェシーが務めました。その後ハワードは復帰しますが、2012年に糖尿病の治療に専念するため、脱退を発表。そして、ジェシーが再びボーカリストとしてKSEに復帰を果たします。2013年には6thアルバム『Disarm the Descent』を発表、そして、ジェシー加入後初の来日公演を果たしました。

2016年には7thアルバム『Incarnate』、2019年には8thアルバム『Atonement』を発表。後者には、ハワードがゲストボーカルとして参加しています。現在も精力的に活動を続け、メタルコアシーンのトップランナーとしての地位を確固たるものとしています。

メンバー

現メンバー

ジェシー・デイヴィッド・リーチ (Jesse David Leach)：ボーカル (1999-2002, 2012-) 独特の歌唱スタイルとカリスマ性で多くのファンを魅了する。
アダム・デュトキエヴィッチ (Adam Dutkiewicz)：ギター/元ドラムス (1999-) プロデューサーとしても活躍。
ジョエル・ストレッツェル (Joel Stroetzel)：ギター (1999-) 高校時代はジャズバンドに所属していた経験を持つ。
マイク・ダントニオ (Mike D'Antonio)：ベース (1999-) グラフィック・アーティストとしての才能も持つ。
ジャスティン・フォリー (Justin Foley)：ドラムス (2003-) Blood Has Been Shedでハワードと共に活動していた。

旧メンバー

ハワード・ジョーンズ (Howard Jones)：ボーカル (2002-2012) 幅広い声域とライブパフォーマンスが魅力だった。現在はDevil You Know(Light The Torch)等で活動中。
ピート・コルテス (Pete Cortese)：ギター (2000-2001)
トム・ゴメス (Tom Gomes)：ドラムス (2002-2003)

キルスウィッチ・エンゲイジの特徴

キルスウィッチ・エンゲイジの音楽は、メロディックデスメタルとハードコアの要素を融合させた、攻撃的で叙情的なサウンドが特徴です。パワフルなボーカルと洗練された演奏技術は、多くのリスナーを魅了し続けています。楽曲の多くはアダムによって作曲されています。シャドウズ・フォール、オール・ザット・リメインズと共にメタルコアというジャンルを確立した草分け的存在であり、後続のバンドに多大な影響を与えています。

日本公演

キルスウィッチ・エンゲイジは、これまでに何度も日本公演を行っており、多くの日本のファンを熱狂させてきました。単独公演だけでなく、様々なフェスにも出演。彼らのライブパフォーマンスは、まさに圧巻の一言です。

まとめ

キルスウィッチ・エンゲイジは、メタルコアシーンにおいて、その革新的なサウンドと高い演奏力で、常にトップクラスの地位を維持し続けているバンドです。彼らの音楽は、これからも多くのリスナーを魅了し続けるでしょう。

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