キロビット

キロビット（kilobit）は、情報量を表す単位であり、kbit または kb と略記されます。

定義

一般的に、1 キロビットは 10^3ビット、つまり 1,000 ビットと定義されます。これは、電気通信におけるデータ転送速度を表す際に一貫して使用される定義です。例えば、56 kbit/s の公衆交換電話網や 512 kbit/s のブロードバンドインターネット接続といった表現で用いられます。

一方、記憶容量やアドレス空間の大きさを表す文脈では、2進数の定義である 2^10 = 1,024 ビットが用いられることがあります。しかし、この用法は曖昧さを生む可能性があるため、注意が必要です。曖昧さを避けるためには、2進接頭辞（キビビット）を使用することが推奨されます。

キビビットとの関係

キロビットと密接に関連する単位として、キビビット（kibibit）があります。キビビットは、明確に 2^10 = 1,024 ビットと定義されています。したがって、キロビットとキビビットを区別することで、曖昧さを解消することができます。

キロバイトとの混同

キロビット（kb）は、キロバイト（kB または KB）と混同されることがあります。キロバイトは大文字の B で表記され、通常 1024バイトを意味します。ビットとバイトは異なる単位であり、1 バイトは 8 ビットで構成されます。したがって、キロビットとキロバイトは全く異なる情報量を表すことに注意が必要です。

使用例

デジタル通信速度: インターネット回線速度（例: 512 kbit/s）
モデム速度: 古いモデムの通信速度（例: 56 kbit/s）

注意点

キロビットの定義には 1,000 ビットと 1,024 ビットの 2 種類が存在する。文脈に応じて適切な定義を用いる必要がある。
キロビット（kb）とキロバイト（kB）を混同しないように注意する。

関連項目

ビット
キビビット
キロバイト
キロビット毎秒
2進接頭辞
データ量の比較

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