キワニス

国際キワニスとは

国際キワニス（こくさいキワニス、Kiwanis International）は、アメリカのインディアナ州インディアナポリスに本部を構える民間の社会奉仕団体です。この団体は、1915年にミシガン州デトロイトで設立され、その名称は、地域の先住民の言葉「NUN-Kee-Wan-is」（皆一緒に集まる）に由来しています。

キワニスは、ロータリークラブやライオンズクラブと並ぶ世界三大社会奉仕団体の一つで、世界96か国に約8000のクラブを持ち、約28万人の成人会員と32万人の子ども会員が活動しています。団体のモットーは「世界の子どもたちに奉仕する」であり、特に「まず子どもを第一に考えよう」（Young Children Priority One）を掲げています。

日本地区の活動

1964年に東京キワニスクラブが設立されたのを皮切りに、日本国内でのキワニスの活動は広がりを見せました。その後、名古屋、大阪、広島など各地にクラブが設立され、現在では29のクラブに約1700人の会員が在籍しています。

キワニアンの目的

キワニスの目的は、「物質的な価値よりも人道的・精神的価値を重視する」ことを基本に、さまざまな社会貢献活動を行うことです。具体的には、自分が嬉しいことを他者にも行うことや、より高い職業倫理を目指して努力すること、社会規範を遵守することなどを奨励しています。また、友情を深めることで、より良い社会を作るための手段を提供しています。

奉仕活動の紹介

日本地区では、さまざまな奉仕活動が実施されています。その一つが「キワニスドール」で、2001年から取り組まれているこのプロジェクトでは、約40センチの素朴な人形が病気の子どもたちに贈られ、勇気づけられています。手作りのキワニスドールは、教育機関や企業のボランティアによっても製作されています。

また、子どもへの虐待防止活動や、地域に根ざしたプロジェクトも展開されています。各クラブは地域に合わせた具体的な施策を取っており、「オレンジリボン運動」などが活動の一環として行われています。さらに、ユース（若者・学生）への支援も重要な取り組みであり、彼らのボランティア活動を促進しています。

国際的な活動

国際キワニスは、世界規模で展開される奉仕活動も行っています。例えば、破傷風撲滅活動やヨード欠乏症撲滅活動などがあります。2010年から始まった「エリミネイト・プロジェクト」では、新生児に致命的な影響を及ぼす破傷風を撲滅するための募金活動が展開されています。これによって多くの人が救われることを目指しています。

まとめ

国際キワニスは、子どもたちのための奉仕活動を行い、その理念のもとに多くの社会貢献を実現しています。日本国内外での活動を通じて、より良い未来を築くための努力を続けています。誰もが参加できるこの団体は、心を重視し、人と人とのつながりを大切にした社会づくりに貢献しています。

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