キング (King) について
キングは
1984年に
イギリスで結成されたニュー・ウェイヴ、ポップ・バンドで、特に
1985年にリリースされた「ラブ&プライド」が
全英シングルチャートで2位に達したことで知られています。このヒット曲を通じて、彼らは瞬く間に名声を獲得しました。さらに、彼らは1年足らずの間に
ゴールドディスクを受賞したアルバムを2枚リリースし、計5曲のシングルがトップ30入りを果たしました。
バンドの背景
キングのメンバーは、元々
コヴェントリーで活動していたザ・リラクタント・ステレオタイプス(The Reluctant Stereotypes)というロック・
スカバンドの一部です。このバンドが解散した後、ボーカリストのポール・キングはザ・ロー・スクリーンズ(The Raw Screens)を結成しました。しかし、このグループの活動時に彼とマネージャーのペリー・ヘインズは独自のスタイル「マルチ・トーン」を発展させ、結局
1983年に新たにキング名義で活動を再開しました。
スタイルとイメージ
ポール・キングは、特徴的な髪型と
スプレー塗装されたドクターマーチンの
ブーツを身に着けた姿で観客の目を引き、彼のスタイルは「チキ・チキ・バン・バン」のキャラクターを思わせると評されました。このユニークなビジュアルとともに、彼らの音楽も多くのリスナーに支持されました。
音楽と成功
キングは
CBSレコードからリリースされたアルバムで、2作ともに全英アルバムチャートで高評価を受けました。デビューアルバム『Steps in Time』とその後の『薔薇伝説(Bitter Sweet)』は共に
ゴールドディスクを獲得し、特に前者はシングル「ラブ&プライド」が
全英シングルチャートで2位を記録したことが大きな成功となりました。2作目では、ドラムスの演奏がエイドリアン・リリーホワイトに交代しましたが、いずれのアルバムも高い評価を受けました。
解散とその後
キングは
1986年に解散しましたが、ポール・キングは
1987年にアメリカのプロデューサー、ダン・ハートマンのもとでソロアルバム『Joy』をリリースしました。ソロ活動の後はテレビでの露出は減少しましたが、1990年代まで
MTVや
VH1で
ビデオジョッキーとして活躍していました。21世紀に入ってからは、音楽番組の制作に関わるシニアプロデューサーとしての活動が多くなりました。
ベストアルバム
1998年には『The Best of King - Love & Pride』というタイトルのコンピレーションアルバムがリリースされ、バンドのヒット曲や特徴的な楽曲、さらにポール・キングのソロの軽微なヒット曲「I Know」など、全部で18曲が収録されました。このアルバムは、キングの音楽が今なお愛されている証とも言えます。
各メンバー
キングのメンバーには、以下のような顔ぶれが揃っていました:
- - ポール・キング - ボーカル
- - ミック・ロバーツ - キーボード、バッキング・ボーカル
- - アンソニー・