キングズ・フェスティバル

キングズ・フェスティバル (King's Festival)

「キングズ・フェスティバル」は、ダンジョンズ&ドラゴンズ (D&D) のファンタジーロールプレイングゲーム用アドベンチャーモジュールです。1989年にTSR社から出版され、1994年には日本語版がメディアワークスから発売されました。

概要

本作は、カラメイコス大公国を舞台とした入門シナリオセットであり、D&D初心者プレイヤーやダンジョンマスターに向けて、ゲームの進め方や冒険のヒントが提供されています。プレイヤーキャラクターは、「王の祭り」の開催直前に発生した事件に巻き込まれ、オークに誘拐されたクレリックの救出ミッションに挑むことになります。

このシナリオの主な目的は、ゲームのルールを学びながら、D&Dの世界観に触れることです。誘拐されたクレリックは「王の祭り」において重要な役割を担う人物であり、彼の救出が物語の核心となります。

著名なNPC

Aralic of Stallanford (アラリック): スタランフォードの町から来た善良なクレリック。プレイヤーがオークから救出すべき人物です。
Petrides (ペトライド): オークが潜む洞窟にいる邪悪なクレリック。物語の敵対者として登場します。

出版履歴

「キングズ・フェスティバル」は、Carl Sargentによって執筆され、カバーアートはClyde Caldwell、内部イラストはValerie Valusekが担当しました。TSR社から1989年に32ページの書籍として出版されました。B12「クイーンズ・ハーベスト」は、この冒険の続編にあたります。

日本語版

1994年に、当時D&Dの翻訳権を保有していたメディアワークスから、電撃ゲーム文庫レーベルのD&Dゲームシナリオ1として、「王の祭り」という副題で出版されました。翻訳と構成は、安田均とグループSNEが担当しました (ISBN 4-07-301977-5)。

日本語版では、シナリオの舞台となるカラメイコス大公国の歴史、社会、名所などのワールドガイドが追加されています。これにより、プレイヤーはより深くカラメイコス大公国の世界観を理解し、冒険を楽しむことができます。また、大公ステファン・カラメイコス3世や、悪名高いバーグル、ブラックイーグル男爵といった重要なNPCも紹介されており、物語に深みを与えています。

もう一度検索