キングダム2 遥かなる大地へ

映画『キングダム2 遥かなる大地へ』

『キングダム2 遥かなる大地へ』は、2022年7月15日に公開された日本の映画で、原作は原泰久による人気漫画『キングダム』です。本作は、2019年に公開された同名映画の続編であり、そのストーリーは原作漫画の第5巻から第7巻までの内容を元に成り立っています。監督は佐藤信介が務め、主演には山﨑賢人が信役として登場し、他にも吉沢亮や橋本環奈、清野菜名など豪華キャストがそろっています。

製作背景

本作の制作は2020年5月29日に発表され、最初の公式発表は日本テレビの『ZIP!』や『金曜ロードSHOW!』内で行われました。原作者の原泰久が「次は戦場で会いましょう」というメッセージと共に、シリーズに新たに登場するキャラクター羌瘣のイラストが公開され、期待が高まりました。ただし、撮影は新型コロナウイルスの影響で遅れ、厳しいプロトコルの元、2020年6月から中国を含む各地で実施され、2021年10月にクランクアップを迎えました。公式タイトルは2022年1月1日に発表され、主題歌がMr.Childrenの「生きろ」に決定したのもこの時期です。

ストーリー概要

物語は、王都奪還から半年後の秦に戻り、主人公・信が再び仲間たちと共に敵に立ち向かう姿を描いています。秦王・嬴政が刺客に襲われる場面から始まり、信がその刺客を撃退するところが描かれます。しかし、隣国魏の大軍が秦に進撃を開始し、状況は一変します。大将軍・麃公が指揮する秦軍は出陣し、信は仲間の羌瘣や尾平らと共に戦地の蛇甘平原へと向かいます。

戦場では、秦軍は優位を失い、孤立した信たちが魏軍の猛攻に直面する中、信は仲間を守るために奮闘します。次第に彼らは劣勢に立たされ、夜には残党狩りが行われ、信と羌瘣は仲間のために決死の覚悟で戦います。翌朝には魏軍副将・宮元の元へ突撃し、緊迫した戦闘が展開されます。

麃公の活躍も描かれる中、信は王騎との出会いを経て、将軍としての資質を学んでいきます。最終的には、麃公が呉慶に勝利すると、魏軍が撤退し、羌瘣は姉の仇を取ることを誓います。

興行成績

『キングダム2 遥かなる大地へ』は、公開されると同年の邦画作品の中で興行成績5位、実写作品の中では1位を記録しました。公開初日の興行収入は前作の141%に達し、また期間にわたって高い観客動員数を記録しました。最終的には、興行収入は51.6億円に達しました。

受賞歴

映画は高く評価され、第35回日刊スポーツ映画大賞で石原裕次郎賞を受賞し、清野菜名は助演女優賞を獲得しました。また、アカデミー賞やブルーリボン賞でも数々のノミネートと受賞がありました。

今後の展開

続編となる『キングダム 運命の炎』が2023年7月28日に公開予定です。本作は、視覚的な壮大さと感情的な深みを兼ね備えた戦国時代を描き出しており、観客の心をつかむこと間違いなしの一作となっています。

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