キングダム 大将軍の帰還

映画『キングダム 大将軍の帰還』

『キングダム 大将軍の帰還』は、2024年7月12日に公開された、原泰久の人気漫画『キングダム』を原作とする実写映画シリーズの第4弾です。前作『キングダム 運命の炎』の続編であり、シリーズ最終章となります。主演は、引き続き山﨑賢人が務めます。

あらすじ

物語は、飛信隊が敵将・馮忌を討ち取った夜から始まります。しかし、喜びも束の間、謎の男・龐煖が現れ、飛信隊の仲間たちを次々と殺害していきます。龐煖は自らを「武神」と名乗り、圧倒的な力で信や羌瘣を打ち倒します。さらに、趙将・万極の夜襲により、飛信隊は壊滅的な打撃を受け、信は重傷を負い意識を失います。

辛くも生き残った尾平・尾到兄弟は、信を担ぎ逃げますが、追っ手を欺くため、尾平は信を尾到に託し、二手に分かれることを決意します。信が目を覚ますと、傍には尾到がいましたが、尾到もまた、深手を負い、息絶えてしまいます。

翌朝、飛信隊は再集結しますが、その数は半数以下に激減していました。一方、蒙武は敵陣で龐煖を発見し追撃しますが、それは影武者であり、逆に敵の包囲に遭ってしまいます。その状況を冷静に見つめる王騎は、趙国に潜むもう一人の化け物の存在を察知します。

王宮では、楊端和が嬴政に、山の民の勢力が拡大し、北の騎馬民族・匈奴との衝突寸前まで来ていることを報告します。さらに、匈奴を討ったのは趙軍であるという驚愕の事実を伝えます。しかし、その情報は咸陽には一切伝わっていませんでした。嬴政は、趙が北方の軍事力を隠蔽し、秦趙の戦いに介入しようとしていることを察知し、警戒を強めます。楊端和は、匈奴の生き残りから聞き出した、その策略を巡らせている者の名は「李牧」だと告げます。その李牧は、戦況を丘の上から静観していました。

絶体絶命の蒙武軍を救うため、王騎がついに自ら出陣します。騰率いる騎馬隊が趙軍の左翼を突破し、飛信隊も戦いに加わります。そして、王騎はついに龐煖との一騎打ちに挑みます。互角の戦いを繰り広げる二人でしたが、龐煖が摎の名を口にした瞬間、王騎の動きは激変します。

王都・咸陽では、昌文君から嬴政に、摎に関する驚くべき過去が明かされます。摎は、昭王の息子であり、六大将軍の一人でした。王騎は、かつて摎と幼い頃に「100個の城を落としたら、お嫁にしてもらう」という約束を交わしていました。99個の城を落とした摎は、100個目の城・馬陽の戦いで総大将を務めますが、龐煖に討たれて命を落とします。王騎は、摎への想いを胸に、龐煖に立ち向かっていたのです。

摎への想いを力に変え、龐煖を圧倒する王騎でしたが、突如、地鳴りが起こり、趙軍の大軍が現れます。援軍の到着を計算に入れていた王騎でしたが、李牧はそれを上回る策略を仕掛けていたのです。さらに、李牧軍の魏加が放った矢が王騎の背を貫きます。王騎は深手を負い、龐煖に胸を貫かれてしまいます。魏加は信によって討たれますが、王騎軍は戦意を喪失してしまいます。

信は王騎を担ぎ、戦場から脱出を試みます。王騎は信に将軍が見る景色を語り、騰に軍の全権を委ね、蒙武には秦の軍の顔となるよう言い残し、最後に信に自身の矛を託し、息を引き取ります。

王騎の死は咸陽にも伝わり、嬴政は王騎が伝えた昭王の遺言を知り、涙します。王騎の亡骸と共に咸陽に戻った信は、兵たちを鼓舞し、王騎と共に凱旋することを宣言します。嬴政は王騎の帰還を正門を開けて迎え、信は王騎の矛を手に、全軍を率いて咸陽へと進軍するのでした。

キャスト

信：山﨑賢人
嬴政 / 漂：吉沢亮
河了貂：橋本環奈
羌瘣：清野菜名
王騎：大沢たかお
李牧：小栗旬
楊端和：長澤まさみ
龐煖：吉川晃司

スタッフ

原作：原泰久
監督：佐藤信介
脚本：黒岩勉、原泰久
音楽：やまだ豊

音楽

主題歌：ONE OK ROCK 「Delusion：All」
サウンドトラック：映画『キングダム 大将軍の帰還』オリジナル・サウンドトラック

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