キング・オブ・コースターFUJIYAMA

キング・オブ・コースターFUJIYAMA：富士急ハイランドの象徴

富士急ハイランドにそびえ立つ「キング・オブ・コースターFUJIYAMA」は、1996年の開業以来、絶大な人気を誇る大型ローラーコースターです。その名の通り、日本一高い山「富士山」に由来し、開業当時は高さ、巻き上げ高さ、落差、最高速度の4項目で世界一を記録、ギネスブックにも掲載されました。

FUJIYAMAの魅力

FUJIYAMAの魅力は、単なる記録だけでなく、そのコース設計にもあります。キャメルバック型を基本とし、ブーメランターンやサーフィンを彷彿とさせる蛇行など、変化に富んだコースが、スリルと爽快感に満ちた体験を提供します。特に、79mの高さから65度の傾斜で落下するファーストドロップは、最高時速130kmに達し、まさに圧巻です。コースの途中には、富士山や青木ヶ原樹海を一望できる絶景ポイント「0°カントカーブ」も存在します。

コース概要

巻き上げ：駅舎から左に曲がり、約1分半かけて頂上へ。
ファーストドロップ：79mの高さから65度の傾斜で急降下。最高時速130km。
0°カントカーブ：セカンドドロップへ向かう途中の休憩ポイント。富士山の絶景が楽しめる。
ブーメランターン：急上昇後、180度Uターンしながら落下。FUJIYAMA最大の加重力（3.5G）が発生。
第2ブーメランターン：1回目のブーメランターンとは逆に、落下しながら180度Uターン。
高速ターン：90度傾きながら、地面すれすれを猛スピードで180度Uターン。
サーフィンコース：アップダウンと左右のターンを組み合わせた、激しいレイアウト。

車両

開業当初は、ハイスペックなコースターとしては珍しく、低い背もたれと腰のみを固定するバーという軽装備な車両が採用されました。車両のデザインは、大気圏に突入する隕石をイメージしています。過去には、金箔や銀箔を貼り付けた特別仕様の車両や、人気グループ氣志團とのコラボ車両も登場しました。現在は、鳳凰をあしらった「三代目金太郎　鳳凰号」や、初代車両をイメージした「フジヤマパールちゃん」などが運行しています。

FUJIYAMAタワー

2021年には、FUJIYAMAの0°カントカーブ部分に展望タワー「FUJIYAMAタワー」がオープンしました。地上55mの高さから絶景を楽しめるスカイデッキや、スリル満点のウォーク、スライダーなどのアクティビティが人気を集めています。

FUJIYAMAスカイデッキ：360度の絶景パノラマが楽しめる展望台。
FUJIYAMAウォーク：安全ハーネスを装着して、吹きさらしの足場を歩くスリル満点のアクティビティ。
FUJIYAMAスライダー：専用マットで地上まで一気に滑り降りる、全長120mのチューブ型滑り台。

その他の情報

2015年には、搭乗者2000万人を突破。
かつては、VR体験ができる「ほぼFUJIYAMA」というアトラクションも存在しました。
FUJIYAMAの開業を機に、富士急ハイランドでは大型コースターが定期的に建設されています。
開業翌年の1997年より、夜間のライトアップ営業「FUJIYAMA II」が行われていました。

FUJIYAMAは、富士急ハイランドを代表するアトラクションとして、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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