キンテキ

キンテキは、昭和初期に活躍した日本の競走馬です。1936年春、東京競馬場でのデビュー戦から平地競走で2勝を挙げ、将来を嘱望されました。同年の東京優駿（日本ダービー）にも出走しましたが、残念ながら着外に終わっています。

しかし、キンテキの真価を発揮したのは、1937年春から本格的に取り組んだ障害競走でした。中山競馬場での転向後、驚異的な強さで連勝を重ね、春季だけで6勝という偉業を達成します。

そして迎えた秋季。関東の強豪牝馬エルクハートや関西を代表するチカラなど、多くの実力馬がひしめく中、キンテキは圧倒的な力を見せつけました。特に、中山競馬場で行われた農林省賞典障害競走では、優勝という栄冠を手にします。

さらに、同年12月3日には、第1回帝室御賞典（秋）（現在の天皇賞・秋）に出走。結果は着外に終わりましたが、その後の京都競馬場での活躍は圧巻でした。初日の特ハン競走、そして優勝戦と連勝し、6戦全勝という完璧な成績で京都開催を締めくくりました。この京都開催を最後に、満年齢による引退を迎えました。

キンテキの障害競走での活躍は、まさに伝説的です。落馬を除けば、全ての競走で勝利するという驚異的な記録を打ち立てました。1937年の秋季には、3万1212円という高額賞金を獲得し、2位のタイシ（平地競走）に7000円もの大差をつける圧倒的な成績を残しました。これは、当時の競走馬の中でもトップクラスの稼ぎであり、キンテキの圧倒的な強さを象徴する結果と言えるでしょう。

キンテキの競走生活は、平地競走での経験を経て、障害競走で真の才能を開花させた、まさに努力と才能が結実した素晴らしい物語です。その活躍は、昭和初期の競馬史に大きな足跡を残しました。キンテキという名馬は、日本の競馬界において、長く語り継がれるべき存在と言えるでしょう。その記録は、現代の競走馬たちにとっても、大きな目標となるはずです。

※本文中の賞金額は当時の金額です。

競走成績（障害競走のみ）



(※上記は例です。実際の成績表をここに挿入してください。タイム欄のRはレコード勝ちを示します。)

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