1936年

1936年の主な出来事

1936年は、西暦において閏年にあたる昭和11年です。この年には多くの重要な事件や文化の発展が見られました。以下に、月ごとの主な出来事をまとめます。

1月には、同盟通信社が開業し、イランでヘジャブの着用が禁じられる出来事がありました。また、日本ではロンドン海軍軍縮会議からの脱退があり、松竹大船撮影所が開所しました。阪急軍（現在のオリックス・バファローズ）もこの月に設立されました。

2月には、天皇機関説を提唱した美濃部達吉が右翼に襲撃され負傷しました。また、第4回冬季オリンピックがドイツのガルミッシュ＝パルテンキルヒェンで開催されました。この冬季オリンピックは、国際的に注目されるイベントとして知られています。

3月には、ドイツがラインラントに進駐し、歴史的な国際的緊張が高まる出来事がありました。同月には、広田弘毅内閣が成立し、人工雪の初の製作にも成功しました。

4月には、阪神急行電鉄が西灘と神戸間に新たに開業し、日本とブラジル間の国際電話が開通しました。エジプトではファールーク1世が王に即位しました。

5月に入ると、立憲民政党の斎藤隆夫が粛軍演説を行い、注目を集めました。また、浜松第一中学校では大福による食中毒が発生し、多くの人々が影響を受ける事件となりました。

6月19日、ギリシャやトルコなどで皆既日食が観測され、多くの人々が太陽の美しい光景を目にしました。この日には東京音楽学校に邦楽科が設置されるなど、教育分野でも変化がありました。

7月には、日本プロ野球が創設され、特に巨人が一軍公式戦で初勝利を挙げるなど、スポーツ界でも記念すべき年となりました。スペイン内戦が勃発し、国際的に大きな影響を与えました。

オリンピックの盛り上がりと共に、ベルリンでは第11回夏季オリンピックが開催されました。この大会は、各国のアスリートが集まり、競技の公平性が試される重要なイベントでした。

この月は、上海で日本人水兵が狙撃される事件が発生し、日中関係に影響を及ぼす結果となりました。また、全国的なグライダー大会が開かれ、空を舞う姿が多くの人に感動をもたらしました。

東京府の行政区画が変更され、現在の東京23区の原型が形成されました。また、初のカラーニュース映画が公開され、映画産業にも新たなページが加わりました。

フランクリン・ルーズベルトがアメリカ合衆国大統領選挙で再選され、政治的な安定が図られました。秋田県で発生したダム決壊事故は、多くの人命が失われる悲劇的な事件となりました。

この年の締めくくりとして、東京巨人軍が野球の大会で初のノーヒットノーランを達成し、その後の日本プロ野球の礎を築きました。また、年末を迎えると、ワシントン海軍軍縮条約が失効しました。

この年は文芸や映画、音楽の面でも多くの名作が生まれました。特に、モダン・タイムスや赤西蠣太といった映画が公開され、国内外での著名な作品として名を馳せました。

1936年は、政治的、社会的、文化的にも多くの出来事があった年でした。これらの出来事は、今後の日本社会や国際関係に大きな影響を与えることになります。政治や文化が交錯し、人々の生活に様々な変化をもたらした1936年を記憶として留めておくことは、重要な歴史の教訓ともいえるでしょう。

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