キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人

キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人

『キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人』は、1985年に公開されたアニメ『キン肉マン』の劇場版第4作です。この作品は、ゆでたまごが原作を手掛けており、東映まんがまつりで上映されました。ほどよい長さの39分という時間に、笑いあり、冒険ありの内容となっています。

概要

観客動員数は232万人に達し、原作の短編『ロビン・メモの巻』を基にしたストーリーが展開されます。前作よりもギャグが増量され、正義超人たちが抱える“弱点”が描かれる場面もありますが、実際には彼らの好きなものがその正体であることが示されています。時系列は、夢の超人タッグ編の終了後となっており、ゲストキャラクターのジェロニモが劇場版初登場を果たしています。

本作では、宇宙という舞台設定が活かされており、美術においてもスケール感が追求されています。夏に公開されたこともあり、キン肉マンがテレビでラグビーを応援するシーンでは浴衣姿が印象的です。また、エンディングテーマに「キン肉マン音頭」が使用され、夏の雰囲気が味わえます。

公開の背景には、他の映画との興行不安があったようですが、当時の東映社長が指令を出し、まんがまつりの上映が行われ、結果的に10億円を超える大ヒットを記録しました。

あらすじ

物語は、ハイドラ星に潜むハイドラキングが率いるかくれ超人たちが、宇宙征服を目的に正義超人を襲撃するところから始まります。彼らはロビンマスクを誘拐し、仲間の弱点を記したロビン・メモを奪います。この状況にエリザベス女王が動き、ロビンマスクを救おうとする者の願いをかなえると宣言。キン肉マンたち正義超人は友を救うため、勇敢にハイドラ星へと向かうのです。

ゲストキャラクター

本作には、悪の超人たちが存在し、彼らは過去に敗れたキャラクターを含む強化再生された姿です。これまでに登場した敵キャラクターが勢ぞろいし、迫力ある戦いが展開されます。特に、ハイドラキングは強力な敵として登場し、コミカルな部分もありながら、キン肉マンとの戦闘では迫力ある展開を見せます。

主なキャラクター

• - ハイドラキング：かくれ超人のリーダー。1200万パワーを持ち、非常に強力な戦士です。
• - ハイドラブートン：ハイドラキングの親衛隊で、キン肉マンたちの弱点を探る役割を担います。
• - ニューサンシャインやニューブラックホールなどの再生キャラクターも登場し、それぞれ特徴的な戦いを繰り広げます。

スタッフ

作品は、今田智憲が製作総指揮、田宮武がプロデューサーを務め、脚本は山崎晴哉、音楽は風戸慎介が手がけています。美術監督や作画監督の力により、視覚的な魅力も高められ、観客を惹きつける要素が凝縮されています。

音楽

オープニングテーマ「炎のキン肉マン」とエンディングテーマ「キン肉マン音頭」は、作品をさらに盛り上げる重要な部分です。主題歌によって作品の印象が強められ、ファンにとっても記憶に残る楽曲となっています。

同時上映

この劇場版は、東映の他のアニメに接する機会ともなり、観客は『Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!夢の都メカポリス』や『キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦』といった作品も楽しむことができました。

このように、『キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人』は、数々の魅力的なキャラクターとストーリー、さらには美術的な工夫が組み合わさり、当時の子供たちを中心に大きな人気を博した作品です。

もう一度検索