キーウ旅客駅

キーウ旅客駅の概要

キーウ旅客駅、正式にはキーウ中央駅（ウクライナ語：Київ-Пасажирський）は、ウクライナの首都キーウの中心に位置する重要な鉄道駅です。この駅は、ウクライナ鉄道や南西鉄道の主要なターミナルとして機能しており、長距離列車や短距離電車が発着しています。地図では、北緯50度26分26秒、東経30度29分22秒の位置にあります。

歴史

この駅の建設は1868年に始まりました。当初はキエフ・バールタおよびキエフ・クールスク間の中間駅として、1870年に開業しました。駅舎は、M・V・ヴィシュネヴェーツキイの設計による煉瓦造りで、古いイギリス・ゴシック様式が特徴です。

しかし、駅舎は1927年から1932年にかけて改築されました。新しい駅舎のデザインはO・ヴェルブィーツキイによるもので、ウクライナ・バロック様式とロシア構成主義の要素を融合したものとなっています。その後、2001年には創建当時の姿に復元され、同年には南口に近代的な駅舎も完成しました。この新しい駅舎は「南駅」と名付けられ、利用者にとってさらに便利になりました。

利用状況とアクセス

2005年には、一日に約17万人の乗客がこの駅を利用しました。キーウ旅客駅は、国際線、長距離列車、短距離電車など多様な運行形態を持ち、特に国際線の利便性が高いです。また、駅の近くにはキーウ地下鉄1号線のヴォグザーリナ駅が位置しており、市内の各地へのアクセスも容易です。

この駅は、旅客ターミナル、鉄道路線、停車場などを含む包括的な名称であり、実際には「ヴォグザール」という名前で一般に呼ばれることが多いです。この名称はソ連時代から続いており、特にソビエト連邦崩壊後も引き継がれています。公式名称である「キーウ旅客駅」は、主に切符や時刻表に記載されていますが、口語ではあまり使われないことが多いです。また、「キーウ・パス」(Київ-Пас)という略称も一般的です。

関連情報

キーウ旅客駅は、ウクライナ鉄道、南西鉄道、キーウ地下鉄、キーウ市電などと連携し、地域の交通網の要でもあります。さらに、キーウエクスプレスという国際寝台列車が当駅から運行されており、ワルシャワ東駅への路線も提供されています。この列車は、20時21分に出発し、翌日の10時11分に到着するという約15時間の旅を提供し、総延長は約800kmです。

外部リンクと補足

• - ウクライナ鉄道の公式サイト（ウクライナ語）
• - ウクライナ南西鉄道の公式サイト（ウクライナ語）

駅舎の外観や内部、プラットフォームの風景も多くの観光客にとって魅力的なスポットであり、キーウを訪れる際にはぜひ立ち寄りたい場所となっています。

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