キープ・イット・トゥゲザー

マドンナの楽曲「キープ・イット・トゥゲザー」は、1989年発表のアルバム『ライク・ア・プレイヤー』からの6枚目のシングルとして、1990年にリリースされました。この曲は、アメリカと日本でアルバムから5枚目のシングルカットとして発売されました。

楽曲の背景とテーマ

「キープ・イット・トゥゲザー」は、『ライク・ア・プレイヤー』の最終シングルとして、アルバム全体のテーマを締めくくる役割を担っています。アルバム全体が告白的な内容で、カトリック教会への疑問、結婚の崩壊、幼少期の母親の喪失、父親との確執など、マドンナ自身の私的なテーマが色濃く反映されています。その中で、「キープ・イット・トゥゲザー」は、困難を乗り越えるための支えとして「家族の絆」を肯定的に表現しています。

歌詞は、マドンナ自身の自伝とも言える内容で、6人兄弟の一人として育った幼少時代から、家を飛び出し、スーパースターとしての地位を確立した現在までが描かれています。

ライブ・パフォーマンス

1990年4月に行われた「ブロンド・アンビション・ツアー」では、「キープ・イット・トゥゲザー」はステージの最後に披露される曲として有名です。マドンナは黒のストラップ衣装を身にまとい、椅子を使った印象的なダンスパフォーマンスを披露しました。楽曲のイントロでは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ファミリー・アフェア」を歌い、曲のコーラスを一人で歌いながら帽子を落としてステージを去るという演出で締めくくられました。

リリースとチャート成績

「キープ・イット・トゥゲザー」は、リリース当時にはプロモーションビデオが制作されませんでしたが、1990年3月31日付けの全米ビルボードHot100で最高8位を記録しました。また、ビルボードのダンス・クラブ・プレイ・チャートとマキシ・シングル・セールス・チャートでは1位を獲得するヒットとなりました。オーストラリアでは、次のシングルである「ヴォーグ」がB面として同時発売されたため、チャートで1位を記録しました。

シングルバージョンはシェップ・ペティボーンによってリミックスされ、ステファン・ブレイによるオリジナル版のファンキーでR&B的なプロデュースとは異なり、クラブ向けのダンスソングに仕上がっています。その後、MTVなどの音楽番組では、「ブロンド・アンビション・ツアー」のヒューストン公演でのパフォーマンスがミュージックビデオとして放送されました。

収録曲

日本盤8cmシングル (WPDP-6216) には、以下の楽曲が収録されています。

1. キープ・イット・トゥゲザー (Single Remix) 4:35
2. キープ・イット・トゥゲザー (Instrumental Remix) 6:00

公式リミックス・バージョン

様々なリミックスバージョンが存在します。

Album Version 5:03
Single Remix 4:35
Alternate Single Remix 4:51
7" Remix 4:45
12" Mix 6:59
12" Remix 7:50
12" Extended Mix 7:20
Dub 7:00
Bonus Beats 3:26
Instrumental Remix 6:00

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