ギニアの首相

ギニアの首相

ギニアの首相は、ギニア共和国における政府の長です。2010年に公布された憲法（2020年に一部改正）に基づいて、その役割と権限が定められています。

概要

首相は大統領によって任命・罷免され、行政権を行使し、政府の活動を指揮、統制、調整、鼓舞する責任を負います。また、大統領が留保している以外の全ての官職を任命する権限も持っています。

首相は任命後、一般的な政策に関する演説を議会で行い、その後に議会で投票を伴わない討議が行われます。大統領は首相が提示した人事案を基に閣僚を任命・罷免し、首相は大統領に、閣僚は首相に対して責任を負います。

首相は大統領から委任される形で閣僚評議会の議長を務め、その権限の一部を閣僚に委任することができます。また、法律および司法の決定の執行を保証し、憲法で別途定められている規定に基づいて規制権を行使できます。

社会対話の促進にも責任を持ち、社会的パートナーや政党との合意事項が守られていることを確認します。さらに、省庁間協議会を主宰する役割も担っています。

首相は、大統領や閣僚とともに、国に属する資産を購入したり借りることは禁止されており、国内または管理下にある行政機関などの公的・私的な市場に参加することもできません。

高等司法裁判所で弾劾された場合は職務停止となり、有罪判決が下れば失職、無罪判決が下れば職務に復帰できます。

近年の動向

2020年3月22日の国民投票でアルファ・コンデ大統領の3選出馬を可能とする憲法改正案が可決されました。同年10月18日の大統領選挙でコンデ大統領は当選を果たしましたが、翌2021年9月5日に軍事クーデターが発生し、コンデ政権は崩壊しました。その後、実権を握ったママディ・ドゥンブヤ暫定大統領により、10月6日にモハメド・ベアヴォギが首相に任命されました。

しかし、2021年9月5日の軍事クーデターにより、政権を握った軍事政権は憲法の停止を宣言しており、今後の政治情勢は不透明です。

歴代首相

歴代首相の一覧は以下の通りです（斜体の日付は、職務として事実上継続していることを示します）。

（一覧表は省略）

所属政党

PDG：ギニア民主党
PUP：統一進歩党
UPG：ギニア進歩連合
GPT：ギニアはすべてのために
Mil：軍
UDRG：ギニア復興民主連合

出典

rulers.org - Guinea
worldstatesmen.org - Guinea

関連項目

ギニアの大統領

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