ギベオン

ギベオンの概要

ギベオン（Gibeon）は2015年2月20日生まれの日本の競走馬で、特に2018年に中日新聞杯、2021年には金鯱賞での勝利が目を引きます。そのユニークな馬名は、ギベオン隕石にちなんで名付けられました。

競走成績の詳細

2歳から3歳

ギベオンは2017年12月17日、阪神競馬場での2歳新馬戦においてデビューし、見事に1着を獲得しました。翌年の3歳初戦となるフリージア賞でも勝利し、デビューからの連勝を2に伸ばしました。しかし、重賞初出走となる毎日杯ではブラストワンピースに2着、続くNHKマイルカップでもケイアイノーテックに惜しくも2着という結果でした。秋のセントライト記念では13着と振るわず、勝利から遠ざかる時期が続きました。

2018年12月の中日新聞杯では、直線でショウナンバッハに交わされながらも、最後の瞬間で差し返し、ハナ差で1着となり、見事に重賞初戦での勝利を手にしました。

4歳から5歳

2019年に4歳となったギベオンは、5回のレースに出走しましたが勝利は得られず、2020年も同様の結果となり、特に2桁着順が目立つレースが続いて、約2年間勝ち星が遠のいてしまいました。

6歳（2021年）

2021年、ギベオンは6歳を迎え、初戦の白富士ステークスでは5着となりましたが、すぐに3月の金鯱賞に出走。このレースでは驚くべきことに10頭中最低人気での挑戦でした。騎手の西村淳也がスタートから逃げに入った結果、最後の直線で前年の牝馬三冠馬デアリングタクトをクビ差で退け、まさに大金星とも言える勝利を収めました。西村にとっても、30回目の重賞騎乗で初のJRA重賞勝利となりました。このレースのWIN5の払い戻し金額は、歴史的な5億5444万6060円に達しました。その後、マイラーズカップで7着、安田記念では9着という結果に終わりました。

7歳（2022年）

7歳となったギベオンは、初めてのダート戦である佐賀記念に出走し、6着を記録。次の金鯱賞では5着となり、続く鳴尾記念では4着と復調の兆しを見せました。しかし、引退前のレースでは2桁着順が続き、中日新聞杯で13着という結果で競走馬生活を終えることになりました。2022年12月18日には競走馬登録を抹消され、引退後は北海道千歳市の社台ファームで乗馬として過ごす予定です。

血統情報

ギベオンの母はコンテスティッドで、彼女はエイコーンステークスやテストステークスを制した実績があります。また、13代母のOur Lassieは1903年の英オークスを制した馬で、8代母のImprudenceは1946年の英オークスや英1000ギニー、仏1000ギニーの勝ち馬です。これらの血統は、ギベオンの競走馬としての素質の一端を示しています。

競走馬としての多くの経験を持つギベオンは、引退後も新たな生活に期待が寄せられています。

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