ギャレス・エドワーズ

ギャレス・ジェームズ・エドワーズ

ギャレス・ジェームズ・エドワーズ（1975年6月1日生まれ）は、イギリス出身の映画監督であり、視覚効果（VFX）アーティストとしても知られています。彼は、2010年に監督した低予算のSF映画『モンスターズ/地球外生命体』で特に注目を浴び、この作品を通じて広くその名を知られるようになりました。

生い立ちと教育

エドワーズは、ウォリックシャーのヌニートンで生まれ育ちました。ウェールズ人の家庭に生まれ、幼い頃に観た『スター・ウォーズ』に強い影響を受け、映画製作の道を志すようになりました。彼はUCA芸術大学に進学し、映像学を学び、1996年に卒業しました。その後、同大学から名誉芸術賞が授与されています。

キャリアの始まり

エドワーズは、BBCやディスカバリーチャンネルのプロジェクトに関わり、視覚効果の分野で名声を築きました。特に、2008年にはBBC製作のドラマ『ウォリアーズ 〜歴史を動かした男たち〜』の監督を務め、全ての視覚効果を自ら手掛けたことでも知られています。また、同年にはSci-Fiチャンネルが主催する48時間映画コンテストで、スタッフなしで俳優一人を起用して短編映画を制作し、グランプリに輝きました。

この経験は、後に彼が制作する『モンスターズ/地球外生命体』にも大いに役立ちました。

「モンスターズ」の成功

『モンスターズ/地球外生命体』では、既製品を効果的に活用し、特殊効果を生成しました。映画の制作にはわずか2人の俳優と5人のスタッフが参加しており、低予算ながらも高い評価を受けました。この作品は、第13回英国インディペンデント映画賞で3部門を受賞し、さらに第64回英国アカデミー賞にもノミネートされました。この成功を足がかりに、エドワーズはハリウッドの主要映画会社からも注目を受けるようになりました。

ハリウッドへの進出

2011年、エドワーズは、ゴジラシリーズのリブート作品『GODZILLA ゴジラ』の監督に抜擢されました。彼の監督スタイルやビジョンは、作品に新たな息吹を吹き込みました。その後、2016年には、スター・ウォーズシリーズ初のスピンオフ実写映画である『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督も務めました。また、同年5月には、小規模なプロジェクトに取り組むため、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督を辞退する意向を示しました。

映画監督としての影響

エドワーズは、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、クエンティン・タランティーノなど、尊敬する映画監督が数多くいることでも知られています。また、彼はゴジラシリーズの大ファンであり、自らの映画製作においてもその影響を色濃く反映させています。『モンスターズ/地球外生命体』のマーケティングでの出来事では、オーストラリアのDVDショップでゴジラシリーズの全巻を購入しようとした際、その配給会社がすでにDVD全巻を持っていたことにショックを受けたエピソードがあります。

さらに、彼は2017年に公開された『GODZILLA 怪獣惑星』についても高く評価しており、公開初日のイベントでは自身の賞賛コメントが映されました。

まとめ

ギャレス・エドワーズは、独自の視点と多才なスキルを持った映画監督であり、彼の作品はジャンルを超えた多くのファンに愛されています。今後も、多くの注目が集まるクリエイターであることは間違いありません。彼の今後の作品も大いに期待されます。

もう一度検索