ギャロップレーサー:競馬ゲームの金字塔
『ギャロップレーサー』は、
テクモ(現
コーエーテクモゲームス)が開発・販売した、
競馬をテーマにしたゲームシリーズです。業界初の3Dジョッキー
レースゲームとして登場し、プレイヤーは
騎手となり、競走馬に騎乗してレースを戦い抜きます。シリーズを通して、様々なレースやイベントが用意されており、条件を満たすことで海外のレースや名馬に騎乗することも可能です。
ゲームバランスの変遷
初期の作品では、現実離れしたゲームバランスも見られましたが、シリーズを重ねるごとに、より現実に近い
競馬体験を追求するようになり、実際に騎乗しているかのような感覚で楽しめる作品へと進化を遂げました。特に『6』以降は、その傾向が顕著になっています。
2014年時点でのシリーズ累計販売本数は130万本を超えており、長きにわたり多くのファンに愛され続けていることが伺えます。
過去の作品
アーケード版
アーケード版では、以下の3作品がリリースされました。
ギャロップレーサー(1996年9月発売)
ギャロップレーサー2 -ONE AND ONLY ROAD TO VICTORY-(1997年9月発売)
ギャロップレーサー3 -ONE AND ONLY ROAD TO VICTORY-(1999年4月発売)
これらの作品では、数頭の中から騎乗馬を選択し、各馬ごとに設定された路線のレースを勝ち抜き、ドリームカップ制覇を目指します。路線の設定は、実際の競走馬の軌跡におおむね忠実ですが、一部、架空の路線も存在します。
PlayStation版
PlayStation版では、以下の作品が発売されました。
ギャロップレーサー(1996年9月27日発売)
シリーズ初作品。シャドーロールやメンコなどの деталі を忠実に再現し、豊富な勝負服のパターンやエディット機能も搭載。
ギャロップレーサー2(1997年11月20日発売)
対戦機能が追加され、ゲームバランスも見直されました。また、FH(フリーハンデ)システムが導入されています。
ギャロップレーサー3(
1999年3月18日発売)
「オリジナルホースシステム」が導入され、自分の馬を育成できるようになりました。コンディションシステムも導入され、よりリアルな世界観が構築されています。
ギャロップレーサー2000(
2000年2月17日発売)
PS版の集大成。「騎乗依頼システム」が導入され、ナビゲーターも登場。「オリジナルホースシステム」もさらに洗練されました。
PlayStation 2版では、グラフィックが大幅に向上し、よりリアルな競馬体験が可能になりました。
GALLOP RACER FIVE(2001年3月29日発売)
PS2版初作品。18頭フルゲートの再現や「荒れ馬場」の概念導入、写真判定映像の表示など、演出面も強化されました。
Gallop Racer6 -Revolution-(2002年12月12日発売)
「お手馬」優先から「騎乗依頼」優先にゲームバランスが変更。アビリティやムチケージ、レボリューションなどの新システムが導入されました。
ギャロップレーサー ラッキー7(2004年2月19日発売)
レボリューションとアビリティの併用が可能に。「スタミナゲージ」が「手応えゲージ」にリニューアルされました。
ギャロップレーサー8 ライヴホースレーシング(2005年12月15日発売)
シリーズ初の実況システムを搭載。シミュレーションモードも搭載されました。
Gallop Racer Inbreed(2006年11月2日発売)
ギャロップレーサー生誕10周年記念の特別パッケージ。『7』と『8』の2作品を収録し、競走馬データが更新されています。
Gallop Racer ONLINE
基本プレイ料金無料のアイテム課金制オンラインゲームとしてサービスが提供されましたが、2009年3月31日にサービスを終了しています。
チャンピオンジョッキー ギャロップレーサー&ジーワンジョッキー(2011年9月22日)
テクモの『ギャロップレーサー』シリーズとコーエーの『G1 JOCKEY』シリーズが融合した作品。
android、iOS版
Gallop Racer
* Android/iOS向けに配信されましたが、2015年7月9日にサービスを終了しました。
オリジナルホース(マイホース)
シリーズでは、自分の操作する馬を引退させて
繁殖入りさせ、自分だけのオリジナルホースを作成できるシステムが導入されています。このシステムは、『3』から導入され、シリーズを重ねるごとに改良が加えられています。
アビリティとレボリューション
『6』から導入されたアビリティとレボリューションは、レース展開に影響を与える重要な要素です。アビリティは馬の特徴や個性を表現したもので、レボリューションは馬の能力の限界を超えることができます。
備考
過去の作品では、一部の実在馬について、名称が変更されているものがあります。
『ギャロップレーサー』シリーズは、長年にわたり
競馬ファンに愛され続けている、
競馬ゲームの金字塔と言えるでしょう。